F1最高責任者(CEO)のステファノ・ドメニカリが、ルイス・ハミルトン(メルセデス)にとってF1が居心地のよい場所であることが重要だと語った。
2021年のF1最終戦アブダビGP決勝のファイナルラップでマックス・フェルスタッペン(レッドブル)に逆転されて通算8回目のF1ドライバーズタイトル獲得を逃したハミルトンは、決勝終盤にセーフティカーが導入された際にF1レースディレクターが行った判断に納得できておらず、このままF1を引退してしまうのではないかとの噂がささやかれている。
アブダビGP以降、ずっと沈黙を続けていたハミルトンだが、中国が春節を迎えた今月1日に中国最大のソーシャルメディアである『Weibo(ウェイボー)』に次のように投稿したと伝えられている。
「中国の新年のご挨拶を申し上げます。新たな年があなたに幸運と、あなたの願うことすべてをもたらしますように」
現在、37歳のハミルトンはロサンゼルスで休暇を過ごしていると伝えられているが、ドメニカリはハミルトンが今年もフェルスタッペンとのタイトル争いに向けてすぐに活動を再開することになるだろうとドイツの『Auto Bild(アウト・ビルト)』に次のように語った。
「もちろん、私は2人の戦いが続くことを強く望んでいるよ」
「2021年にはマックスとルイスのおかげで大きな関心が集まった。だが、ほかのドライバーもタイトル争いに加わることが出来るようになって欲しいとも思っている」
「現在、我々のところには多くの若くて才能のあるドライバーたちがいる。つまり非常に強力なフィールドがあるんだ。 だから、今焦点を合わせているのは、新しいクルマによってより多くのドライバーが勝利とタイトルをかけて戦えるようになるかどうかということだ」
しかし、ドメニカリは、ハミルトンがF1にとって「非常に重要」な存在であることに変わりはないと次のように続けた。
「第一に、彼は信じられないような課題に直面している。それは、8回F1タイトルを手にする最初のドライバーになることだ。彼の意識はそこに集中するだろう」
「ハミルトンがF1は居心地がよいと感じることが大切なんだ。ここが彼のいる場所だからね」
「我々も、ファンも、ここで彼に会えることを望んでいるよ」とドメニカリは付け加えた。