2年ぶりに今年ウィリアムズからF1復帰を果たすアレクサンダー・アルボンは、2021年のF1チャンピオンとなったマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の大きな強みは精神的なタフさだと考えている。
2019年シーズンの途中から2020年シーズンにかけてレッドブルでフェルスタッペンのチームメートを務めていたアルボンだが、2021年はセルジオ・ペレスにそのシートを譲り、自身はレッドブルのリザーブドライバーとして1シーズンを過ごしていた。
現在もレッドブルの契約下にある25歳のアルボンだが、今年はレンタル移籍のような形でメルセデスに昇格したジョージ・ラッセルの後任としてウィリアムズで走ることになっている。
そのアルボンは、『motorsport-total.com』から、かつて1年半ほど同じマシンで走ったフェルスタッペンの強さについて質問されると次のように答えた。
「精神的に、彼は素晴らしいんだ」
「何よりも僕が驚いたのは、彼の心配をしない能力だよ。彼はただマシンをドライブするだけで、結果やほかのことは何も考えないんだ」
アルボンは、フェルスタッペンがルイス・ハミルトン(メルセデス)と信じられないほど激しいF1タイトル争いを繰り広げた昨年には、その精神的タフネスが本当に目立っていたと語り、次のように付け加えた。
「マックスがルイスの後ろでゴールしたとき、彼は『OK、気にするな』と言っていた。もし彼がリードしていたり、レースに勝ったりしても、『OK、まだ関係ないよ』と言っていたよ」
アルボンによれば、メディアがどんなことを報じようとも、それがフェルスタッペンの調子を狂わせることなどなかったという。
イギリス生まれのタイ国籍ドライバーであるアルボンは、自分もそれを見習いたいと次のように語っている。
「僕もそれには刺激を受けたよ。だって、彼ほどの脚光を浴びるのは楽なことではないからね」