2022年にレッドブルでの2シーズン目を迎えるセルジオ・ペレスは、2021年シーズンを通じてレッドブルというチームやマシンを理解できたことが自分にアドバンテージをもたらすと感じているようだ。
2020年シーズンいっぱいでそれまで所属していたレーシングポイント(現アストンマーティン)のシートを失うことになったメキシコ人ドライバーのペレスだが、2021年にはアレクサンダー・アルボン(今季はウィリアムズで復帰)の後任としてレッドブルでマックス・フェルスタッペンのチームメートを務めることになった。
それまでレッドブルでは自分たちの育成ドライバーの中からトップチームであるレッドブルで走ることができるドライバーを育てるという方針を貫いてきており、このペレスの抜擢は異例の措置だったと言えるだろう。
そのペレスにとって、まったく新しいチームとマシンに慣れるまでにはやや時間がかかったものの、それまでフェルスタッペンのチームメートを務めてきたピエール・ガスリー(現アルファタウリ)やアルボンとの比較においては、短期間のうちにチームが求める役割をこなし、一定の成績を残すことに成功している。
レッドブルもその能力と可能性を評価し、2021年の後半戦開始早々にペレスと2022年の契約を結んでいる。
ペレスは、レッドブルでの2年目のシーズンを迎えるにあたり、1年間このチームで過ごしたという事実が自分にとって大きなメリットになると考えている。
「すでにベースラインはできているし、そこから改善していくことができるから、それが大きな違いになるよ」
シーズン終了後のメディアコールでそう語ったペレスは次のように付け加えた。
「僕はすでにメンバーのことも知っている。誰に何を聞けばいいのか、どうすれば僕の周りにいる1人ひとりから最大限の力を引き出せるのか、それがもう分かっているんだ。そこがすごく違っているよ」
2020年までは10年間にわたって中団グループに位置するチームで戦ってきたペレスだが、2021年にはF1タイトル争いをするレッドブルというトップチームに加わったことで、そこで新たに学べたことも多かったようだ。
「正直なところ、たくさんあったよ」
「レッドブルでは本当に最大限の力を発揮することが求められるんだ。ドライバーだけでなく、エンジニア、メカニック、チームのボスたちさえもね」
そう語ったペレスは次のように付け加えた。
「完璧な結果、完璧な瞬間を実現するために全員が全力で働いているんだ。素晴らしい経験だったし、それがドライバーとしての僕を違うレベルに引き上げてくれたよ」