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F1最高責任者が予想「2022年にはチーム間の差が縮まるのは確かだ」

2022年01月07日(金)5:15 am

F1最高責任者(CEO)のステファノ・ドメニカリは、新たな技術レギュレーションが導入される2022年シーズンに大きな期待を抱いている。

イタリア出身のドメニカリは、かつてフェラーリのチーム代表を務めていた人物だ。ドメニカリがチーム代表に就任した2008年はフェラーリがコンストラクターズタイトルを獲得したものの、それ以降イタリアの名門F1チームはタイトルから見放されてしまっている。

2009年にはブラウンGPが、2010年から2013年まではレッドブルが、そして2014年以降はメルセデスがドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを独占。2021年こそドライバーズタイトルはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンの手にわたったものの、コンストラクターズタイトルはメルセデスが8年連続での獲得に成功しており、フェラーリの無冠時代が終わる気配は見られなかった。

ハイブリッド方式の現行F1エンジンが導入された2014年シーズン序盤にフェラーリから更迭されてしまったドメニカリだが、その後アウディを経て2016年にはランボルギーニのCEOに就任。そして2021年から最高責任者としてF1の表舞台に復帰している。

そのドメニカリは、新たなレギュレーションが導入されたときがF1チームの力関係に変化が生じる大きなチャンスだと認識しており、場合によってはルールの“抜け穴”を見つけてシーズン序盤から大きなリードを築くチームが出現する可能性もあると考えているようだ。

「その可能性はある」

「どこかのチームが新しいルールの抜け穴を見つけたかどうかなんてわからないからね」

そう語ったドメニカリは次のように付け加えた。

「レギュレーションの抜け穴を見つけるというより、私は1チームか2チームが異なる開発の方向性をとったものと予想しているよ」

ドメニカリは、新技術レギュレーションの導入によりF1レースがこれまでよりも見応えのあるものになると確信しているようだが、シーズン序盤から複数のチームによる優勝争いが展開されるようになるとまでは思っていないようだ。

「今年のマシンによって、ドライバーは互いに接近して走ることができるようになるから、これまでよりも激しく競い合うことができるようになるはずだ。しかし、最初のレースから非常にタイトな戦いが繰り広げられるかと言われれば、私はそうは思わないよ」

そう語ったドメニカリだが、2022年にはバジェットキャップと呼ばれる予算上限規制とエンジンの開発凍結があることで、チーム間の競争力格差が縮まってくるのは確かだと次のように続けている。

「しかし、マシンの開発制限と予算の上限によって、より早くその差は縮まるはずだよ」

「いずれにせよ、私は新しいマシンを本当に楽しみにしている。我々がシルバーストンで(2021年7月に)発表したモデルとは異なる外観のものもあると聞いている。私自身も興味津々だよ」

2022年のF1は、3月20日に決勝が行われるバーレーンGPで幕を開け、11月までにF1史上最多となる全23戦が行われる計画となっている。

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