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フェラーリのルクレール「タイヤとレースのマネージメントはサインツの方が上」

2022年01月06日(木)19:11 pm

フェラーリのシャルル・ルクレールが、2021年にチームメートを務めたカルロス・サインツの方が自分よりも優れている部分があったと認めた。

フェラーリのアカデミードライバーであったモナコ出身ドライバーのルクレールは、2018年にフェラーリエンジンを搭載するアルファロメオ・ザウバー(現アルファロメオ)でF1デビューを飾ると、翌2019年にはキミ・ライコネンの後任としてフェラーリに加入。

シーズン前には4度F1王者となった実績を持つセバスチャン・ベッテル(現アストンマーティン)と組むのは荷が重いのではないかと言われていたが、いざ蓋を開けてみればルクレールがベッテルを圧倒。2回の優勝を含む10回の表彰台フィニッシュを達成するとともに、全ドライバー中最多となる7回のポールポジション獲得という素晴らしいパフォーマンスを見せた。

2020年はフェラーリF1マシンの戦闘力が大きく低下したことにより2位1回、3位1回という成績を残すのがやっとだったが、それでもベッテルとのチーム内バトルでは大差をつけている。

結局、ベッテルはこのシーズン限りでフェラーリのシートを失い、2021年にはアストンマーティンへ移籍している。

そして、2021年にベッテルの後任としてルクレールの新たなチームメートになったのがマクラーレンから移籍してきたサインツだった。

シーズン序盤こそフェラーリのマシンへの適応に苦しんだサインツだったが、レースをこなすうちに徐々に安定感を増し、最終的には2位1回、3位3回の合計4回表彰台に上り、2位が1回だけだったルクレールを上回る成績を残すことに成功。ドライバーズランキングでもメルセデス勢、レッドブル勢に次ぐ4位となっている(ルクレールは6位)。

2021年シーズン開幕前にはサインツがルクレールをしのぐ活躍を見せると予想していた者はほとんどいなかったはずだ。そしてそれはルクレール本人も同じだったに違いない。

ルクレールは、『motorsport.com』に対し、2021年には「たくさんのことを学んだよ」と語り、次のように続けた。

「新しいチームメートを迎えたときには常に学ぶことがあるものさ。例えば、カルロスの新たなレース週末への取り組み方、仕事の仕方、才能、純粋なスピード、それにコーナーの攻め方などね」

「彼は素晴らしい1年を過ごしたよ。彼がすべてのレースでより良いパフォーマンスを発揮するために僕をすごくプッシュしてくれたのは確かだし、それはものすごく面白かったよ」

そう語ったルクレールは、サインツとの比較において、自分が改善すべき点を次のように説明している。

「カルロスの長所のひとつはレースマネージメントとタイヤマネージメントじゃないかと思う。そして、2019年はそこが僕の弱点だったかもしれない」

「僕は2020年も昨年もドライバーとして大きく進歩したけれど、昨年はカルロスのおかげだったところもあるよ」

実際のところ、フェラーリでは2019年シーズン中にルクレールとの契約を2024年まで延長しているが、それは今後ルクレールを中心としたチームづくりを目指していることを示すものであるのは確かだろう。一方、サインツとフェラーリの現在の契約は2022年までとなっている。

しかし、フェラーリのチーム代表を務めるマッティア・ビノットは、現時点においては自分たちのドライバーに序列などないと次のように主張している。

「この段階においてはナンバー1やナンバー2といったポリシーを持つ必要はないと思うし、今後もそうするつもりはないよ。だから、我々はそういうときが来たらいつでも、コース上の位置に基づいて議論するだけさ」

新たな技術レギュレーションが導入される2022年シーズンにはどのドライバーもこれまでとは大きく異なるF1マシンで戦うことになる。

2022年のフェラーリF1マシンの力がどれほどのものとなるのか、そして、そのマシンをルクレールとサインツがどのように乗りこなしていくのか、そこも今年のF1の注目ポイントとなってきそうだ。

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