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【レッドブル首脳】ラッセルのメルセデス加入が我々の助けになる可能性もある

2021年12月23日(木)11:32 am

レッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、メルセデスが2022年シーズンに向けてドライバーラインアップを変更したことが、自分たちにとって有利に働く可能性もあると示唆した。

メルセデスは2017年から5年間にわたってルイス・ハミルトンのチームメートを務めてきたバルテリ・ボッタスに替えて、2022年には今年までウィリアムズで走っていたジョージ・ラッセルを起用することになっている。

マルコは、そのラッセルについてイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語った。

「まず、ラッセルが本当にどれほど速いのかを確認する必要がある」

「今年の予選では彼は非常によかった。だが、レースではニコラス・ラティフィを大きく上回ることはあまりなかった。だから、彼がレースでどれだけ速いかを見極める必要がある」

「もしも、彼が本当にハミルトンのスピードに匹敵することができれば、それが我々の助けになる可能性さえあるよ」

つまり、もしもハミルトンとラッセルがチーム内でのバトルに集中しなくてはならない状況になれば、それだけレッドブルのマックス・フェルスタッペンが2年連続でF1チャンピオンとなる可能性も高くなるということだ。

一方、マルコは、物議を醸した今季のF1最終戦アブダビGPの結果を受けてメルセデスのチーム代表トト・ヴォルフが正式に異議申し立てを行うと示唆した際に、「潔くない敗者」だと批判していた。

だが、メルセデスが異議申し立てを見送ることにしたことで、マルコも自分の言葉は少し強すぎたかもしれないと母国オーストリアの『Servus TV(セアヴスTV)』に次のように語っている。

「まず、言葉の選択が少し度を過ぎていたかもしれない」

「私はトトと一緒に休日を過ごすつもりはないよ。しかし、彼は素晴らしい仕事をしているし、概して、我々はお互いに尊敬し合っているんだ。そして、私も自分たちの力を最大限に引き出そうと努めている」

「それゆえ、あちこちで衝突することにもなるんだ」

2022年にはこれまでとは大きく異なる技術レギュレーションが導入されることになるが、マルコは、それでも2022年も再びレッドブルとメルセデスが接戦を展開していくだろうと考えている。

「マックスはすでにシミュレーターで2022年型マシンに取り組んでいるし、リアの安定性の欠如にも対応できるよ」

そう語った78歳のマルコは次のように付け加えた。

「彼は必ずしもドライビングしやすいクルマを望んでいるわけではなく、我々が製造できる最速のマシンを望んでいるんだ」

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