NEXT...F1開催スケジュール

レッドブル首脳がメルセデスのボスを批判「価値のない敗者だ」

2021年12月14日(火)5:19 am

レッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)が、アブダビで行われた2021年F1最終戦でマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が劇的な逆転勝利を飾った後でFIA(F1統括団体の国際自動車連盟)に対して抗議行動に出たメルセデスのトト・ヴォルフ(チーム代表)を「価値のない敗者」だと表現した。

●【F1第22戦アブダビGP】フェルスタッペン大逆転!決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

フェルスタッペンのタイトル獲得を記念してレッドブルが最初の祝賀会を開いている間、メルセデスは大きな議論を呼ぶことになった最終ラップに関する抗議を行っていた。

マルコは母国オーストリアの『Osterreich(エステルライヒ)』紙に次のように語った。

「(レース結果)決定があんなに遅れたのは恥ずべきことだよ」

「しかしそれは、価値のない敗者の姿勢を物語るものだ」

今季はレッドブル・ホンダのフェルスタッペンとメルセデスのルイス・ハミルトンとの間で激しいタイトル争いが展開されてきたが、単にドライバー同士のコース上での戦いだけでなく、チーム首脳間による批判合戦もかなりヒートアップしていた。

それだけに、メルセデスがレース後に異議申し立てを行い、さらには今後正式に上訴する可能性すら示唆していることは、ある意味では今年にふさわしい終わり方だと言えるかもしれない。

こうした中、レッドブルはアブダビGP決勝が行われた12日の夜遅くにレーススチュワードに対する異議申し立てを行ったのはメルセデスの社内弁護士だったと指摘している。

「我々はレーシングチームであり、我々には弁護士はひとりも同行していない」

そう語ったレッドブルのスポークスマンは次のように付け加えた。

「我々は抗議するためにここに来たのではない」

とは言え、マルコもF1にはこの冬の間に考えなければならないことがあると認めている。

「システム全体を見直す必要があるね」

「一貫性が必要だよ。決定事項がその都度違うように解釈されるようであってはならない。ルールをもっとシンプルにして、『レースをしよう』ということを前提にする必要があるよ」

F1関係者の中には、2019年シーズン開幕直前に急逝したチャーリー・ホワイティング(前F1レースディレクター)の後任を務めているマイケル・マシの更迭を求める声も出てきているようだ。

その件について質問されたマルコは次のように答えた。

「それは我々の仕事ではないよ」

「しかし、これだけ多くのミスや疑問のある決定がなされた後では、確かに行動を起こす必要があるだろうね」

マルコはそう語ると、今週いっぱいで任期満了によりFIA会長の職を離れるジャン・トッドの後任が間もなく決まることに言及しながら次のように付け加えた。

「新しい(FIA)会長がやってくるが、彼はまずそこから始めるべきだね」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック