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F1アブダビGPのレース運営に抗議するメルセデスには擁護の声も

2021年12月13日(月)19:18 pm

2021年のF1タイトル争いは信じられないような結末を迎えたが、それに関するF1関係者の考えもいろいろあるようだ。

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大方では、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)の初タイトル獲得を祝福する声が多いようだが、その一方で、F1レースディレクターを務めるFIA(国際自動車連盟)のマイケル・マシが、最終ラップのスリリングなバトルを演出するためにF1ルールに違反したのではないかと疑問視する声もある。

今年は例年になくマシやレーススチュワード(競技委員)による判定に多くの疑問が呈されていたのは事実だが、F1最終戦アブダビGP決勝の最後に行われた判断も大きな議論を呼ぶものとなってしまったようだ。

実際のところ、メルセデスはそのレース再開判断に関してレース後に異議を申し立てている。しかし、レーススチュワード(競技委員)たちにそれが却下されると、今後正式に上訴するつもりであることを明らかにしている。

スペインの『AS』紙は、通算8回目のタイトルが指の間から滑り落ちてしまったルイス・ハミルトン(メルセデス)がレース後の公式記者会見に姿を見せなかったことにも触れ、「メルセデスは負け方を知らない」と主張している。

ハミルトンのチームメートであるバルテリ・ボッタスは、レース後に母国フィンランドのテレビ局『C More(セイ・モレ)』に残り1周でレースが再開されたことに関して次のように語った。

「オフィシャルは安全性を考慮して判断するものだけど、あの後は混乱してしまったよ」

「きっと、これに関しては今後対応されると思うよ。ルイスにとっては不公平だと感じている」

「僕にとってどうだったかは、わからない」

2022年はアルファロメオに移籍するボッタスはそう語ると次のように付け加えた。

「ルイスがレースを支配していたけれど、セーフティカーがそのチャンスをマックスに与えた。それが現実さ。でも、そうしたことが自分に有利に働くこともあれば、その逆になることもあるよ」

元F1ドライバーであるクリスチャン・ダナーは、メルセデスがレース運営方法に違反があったとして正式に異議申し立てを行っても、それは特におかしなことではないと母国ドイツのテレビ局『RTL』に次のように語った。

「自分たちが公平に処遇されなかったと考えているなら、戦うのはかなり普通のことだよ」

「物事が正しく行われていないとして彼らが法的手段に出るのなら、彼らを理解する必要がある」

「マイケル・マシがレースをやりたかったのは明らかだよ。彼はセーフティカーの後ろでタイトル争いの決着を付けたくなかったんだ。決め手となるのは、彼がそのルールの意味や目的に限定していたかどうかだ」

ダナーは、フェルスタッペンの勝利が覆される可能性は小さいと考えているものの、「このようなケースはこれまでになかった」と語り、次のように付け加えた。

「ただ、メルセデスがそれを追求しても、彼らのためになるかどうかはわからないよ」

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