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【ホンダF1】山本MD最後のコメント「皆さんと一緒にPower of Dreamsを体現」/F1アブダビGP

2021年12月13日(月)7:16 am

F1最終戦となる第22戦アブダビGP(ヤス・マリーナ・サーキット)決勝レースが行われ、ファイナルラップでマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がルイス・ハミルトン(メルセデス)を抜いて優勝し、初のF1ワールドチャンピオンに輝いた。

●【F1第22戦アブダビGP】決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

F1ラストランのホンダは、1991年のアイルトン・セナ以来となるチャンピオンを獲得し、有終の美を飾った。そんな劇的なフィナーレを、山本雅史ホンダF1マネージングディレクターは次のように振り返った。

■「挑戦を続ければいつか夢はかなう」を実感

「やりました!念願のチャンピオンです!!皆さんと一緒に獲ったと思っています。今日は本当に劇的なレースで、最後の最後にチャンピオンが決まった形ですが、最後までもつれた今シーズンを凝縮したような結末で、メンバー全員が感動をもらいました」

「私自身、『とてつもなく高いゴールであっても、挑戦を続ければいつか夢はかなう』と、今日のレース、そして今回のプロジェクト全体を通して実感することができました」

「そして、今日のレースをもって、HondaのF1プロジェクトが終了となりました。高度なハイブリッド技術を使用した新PUレギュレーションの導入に伴い、我々は2015年からPUサプライヤーとしてF1に復帰し、今日まで7シーズン、合計141戦を戦ってきました」

「ほかのライバルに比べると短い開発期間で参戦したこともあり、参戦当初は非常に苦戦し、どん底と呼べるような時期も味わってきました。それでも、コロナ禍などの困難も乗り越えて、最終年となった今年は強力なライバルを相手にチャンピオンシップを戦うなど、世界の頂点をかけて戦うところまで来ることができました」

■Hondaの意地を見せ、技術力の高さを証明

「苦境にあっても常に前を向きながら地道に開発を続け、数々のブレイクスルーを果たしてきたエンジニア・メカニックたち一人ひとりの努力が実を結んだと思っており、Hondaの意地を見せるとともに、技術力の高さを証明することができたと感じています」

■マクラーレンも含め、すべての仲間たちの情熱が、今のHonda F1を築いた

「もちろん、ここまで来られたのは、我々の力だけによるものではありません。一緒にチャンピオンシップを戦ってきたレッドブル・レーシングはもちろん、苦境にあった我々を明るさとともに迎え入れてくれたスクーデリア・アルファタウリ、今回のプロジェクトを一緒にスタートしたマクラーレン・レーシングや、常にトップを目指し全力を尽くしてくれたすべてのドライバーたちなど、誰一人を欠いても今日のHonda F1に至ることはありませんでした。すべての仲間たちの情熱が、今のHonda F1を築いてきました」

■ファンの声援で前を向けた

「なにより、もっとも感謝をしたいのは、いい時も悪い時も熱い声援とともに我々を支えてくれたファンの皆さまです。先が見えない状況で、くじけてしまいそうな時でも、皆さんの強い後押しにより前を向くことができたメンバーは、私一人ではないはずです」

■皆さんと一緒にPower of Dreamsを体現するんだ

「私自身、皆さんと一緒にPower of Dreamsを体現するんだという思いとともに、いつもレースを戦ってきました。少しでも多くの皆さんと、勝利の喜びや、負ける悔しさを共有し、『いつか世界の頂点に立つんだ』という夢を実現できたのであれば、これ以上うれしいことはありません。改めて、HondaのF1プロジェクトに関わり、サポートしてきてくれたすべての皆さまに、この場を借りて感謝の言葉を送りたいと思います。本当にありがとうございました」

「今回の我々のプロジェクトを『成功』と呼べるのかはわかりません。ただ、このチャレンジが皆さまの記憶に残り、今後、皆さま自身が夢に向かってチャレンジする際に、少しでも勇気を与えるようなことがあるのであれば、それは私たちHondaにとっては一つの成功であると言えるのかもしれません」

■F1で培った技術力や人材の力で新たなチャレンジへ

「我々のF1での冒険は、残念ながら今日のアブダビでのレースをもって終了します。ここからHondaは、F1で培った技術力や人材の力を用いて、カーボンニュートラルに対する取り組みという、新たなチャレンジに向かうことになります」

「また、F1でもレッドブル・レーシングとスクーデリア・アルファタウリが、我々の開発したPUの使用を続けていくことになります。これまでとは異なった領域、チャレンジになりますが、新たなチャレンジに対し、皆さまからご声援をいただけますと幸いです」

●【最新ランキング表】フェルスタッペンが初のF1ワールドチャンピオン!F1世界選手権チャンピオンシップ

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