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【予選レポート:F1アブダビGP】レッドブル・ホンダがチームプレイでポールポジション獲得!角田裕毅はガスリー超えの好結果!

2021年12月12日(日)0:15 am

F1最終戦となる第22戦アブダビGP(ヤス・マリーナ・サーキット)の予選が行われた。

●【F1第22戦アブダビGP】予選Q1-Q2-Q3のタイム、周回数

今シーズン最後の予選でポールポジションを獲得したのはマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、2番手はルイス・ハミルトン(メルセデス)、3番手はランド・ノリス(マクラーレン)だった。

■レッドブル・ホンダの素晴らしいチームプレイ

レッドブル・ホンダはセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)が素晴らしいアシストでフェルスタッペンにトウを使わせ、うまく利用できたフェルスタッペンがポールポジションを獲得した。ここはポール・トゥ・ウインがしやすいコースであり、明日の決勝レースはソフトタイヤスタートになることから序盤は有利になりそうだ。

フェルスタッペンは、Q2でベストタイムを出した後、ミディアムタイヤをロックアップさせてしまいフラットスポットを作ってしまったことから、仕方なくソフトタイヤを履いてタイムを出した。

これにより明日のスタートタイヤは、フェルスタッペンがソフトタイヤ、ハミルトンがミディアムタイヤとなり、戦略が別れている。レッドブル・ホンダとしては、タイヤ戦略の幅が狭まっているが、スタートの蹴り出しについては有利だ。また、ソフトタイヤはロングランでも使えることが分かっており、この点はポジティブだ。メルセデスはミディアムでどこまで引っ張るのか、スタートと序盤で離されないことが重要となり、どんな戦略を仕掛けるのか注目だ。

新品ソフトタイヤをチームメートのために使って犠牲になったペレスは、3番手ノリスに0.016秒及ばなかったものの4番手に入り、2番グリッドのハミルトンの真後ろからスタートすることになる。

■7冠のハミルトンにもプレッシャー?

8回目のタイトル獲得を前に、すでにF1の伝説の一人になっているハミルトンでさえもプレッシャーがあったのかもしれない。ターン5では完璧な走りではなかったが、ハミルトンは予選後のインタビューでは「悪くないよ、マックスが見えているからね」と語った。

一方、その二人のすぐ後ろに並んだのは満面に笑みを浮かべるノリスだ。そんなノリスはチャンピオンシップ争いをしている二人の間に割って入ることについて聞かれると「ちょっとドキドキするよ。目の前の戦いを見ていたいし、戦いに入るのも怖いし、絡んでいいのかどうかわからないよ。でも行くよ」と笑顔で語った。

■角田裕毅、初のガスリー超え!

8番手の角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)は、最終ターンでわずかにマシンが流れてしまったことでわずかに4輪脱輪となってしまい、ベストタイムは抹消されてしまった。それがなければ6番手のバルテリ・ボッタス(メルセデス)を上回っていたほどの好調ぶりだった。

また、角田は一発の予選で速さに定評があるチームメートのピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)を初めて上回った。ルーキーとしての今季最後の予選は、自身に繋がる素晴らしい結果となった。

一方、今シーズンはここまで絶好調だったガスリーだが、初日から輝きを失っており、この予選でも速さを取り戻すことはなかった。

■若手台頭

予選でうまくタイムを残したのは、ノリスとカルロス・サインツ(フェラーリ)だ。ノリスは本人も驚く3番手に飛び込んできた。そしてサインツは5番手、シャルル・ルクレール(フェラーリ)も7番手に入り、フェラーリ勢が好調だ。

また、今シーズン初優勝を果たしたエステバン・オコン(アルピーヌ)が9番手に入り、11番手だったチームメートのフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)を上回った。

一方、好調だったバルテリ・ボッタス(メルセデス)が6番手となり、厳しい予選結果となった。メルセデスはコンストラクターズ争いで28ポイントもリードしているものの、レッドブル・ホンダは好調なだけに、決勝レースでは何が起こるか分からない展開になりそうだ。

■ホンダF1、復帰後初の予選は最下位・・・最後の予選はポールポジション!

これがF1最後の予選となったのは、ホンダF1、そしてアルファロメオ勢のキミ・ライコネン(アルファロメオ)とアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)だ。

F1最後の一発勝負を、ホンダF1はポールポジションで飾った。2015年にF1へ復帰した時の初めての予選となったF1オーストラリアGPでは最下位だったが、最後は世界最速のパワーユニットになり、世界にその技術力の高さを見せつけた。チーム力で決勝レース結果に結びつけることができるのかに注目が集まる。

また、F1を引退するライコネンの最後の予選はQ1敗退。F1からフォーミュラEに移るジョビナッツィは、Q2に進んで14番手で最後の予選を終えた。

角田裕毅と、F1最終年のホンダ勢の結果は以下のとおり。

■レッドブル・ホンダ
1番手 マックス・フェルスタッペン
4番手 セルジオ・ペレス

■アルファタウリ・ホンダ
12番手 ピエール・ガスリー
8番手 角田裕毅

■【予選】F1アブダビGP
1 M.フェルスタッペン(レッドブル)
2 L.ハミルトン(メルセデス)
3 L.ノリス(マクラーレン)
4 S.ペレス(レッドブル)
5 C.サインツ(フェラーリ)
6 V.ボッタス(メルセデス)
7 C.ルクレール(フェラーリ)
8 角田裕毅(アルファタウリ)
9 E.オコン(アルピーヌ)
10 D.リカルド(マクラーレン)
11 F.アロンソ(アルピーヌ)
12 P.ガスリー(アルファタウリ)
13 L.ストロール(アストンマーティン)
14 A.ジョビナッツィ(アルファロメオ)
15 S.ベッテル(アストンマーティン)
16 N.ラティフィ(ウィリアムズ)
17 G.ラッセル(ウィリアムズ)
18 K.ライコネン(アルファロメオ)
19 M.シューマッハ(ハース)
20 N.マゼピン(ハース)

●【最新ランキング表】F1世界選手権チャンピオンシップ争いは最終決戦へ

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