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「隔離状態」で今年のクリスマスを過ごすダニエル・リカルド

ダニエル・リカルド（マクラーレン）は、今年のクリスマスをオーストラリアのホテルの部屋で1人さびしく過ごすことになるようだ。

今週末に今季のF1最終戦アブダビGP（12日決勝）を迎えるにあたり、全22レースで行われた長いシーズンを終えたあとはどんな計画を立てているのかと質問されたオーストラリア出身ドライバーのリカルドは次のように答えた。

「2週間はホテルの部屋の壁を見つめ続けることになるだろうね」

リカルドの母国オーストラリアは厳しい新型コロナウイルス対策をとっていることで知られているが、リカルドは10月下旬の時点で、西オーストラリア州のパース郊外に住む両親とは「18か月」も会っていないと語っていた。

「このようなことがあると、人は疲れてしまい、より傷つきやすくなるものだよ」

ドイツの『SID通信』にそう続けた32歳のリカルドは次のように付け加えた。

「僕たちはいつもスーパーヒーローになりたいと思っている。だけど、実際にはそうではないんだ」

リカルドには、いまだに厳しい入国制限を課している母国に戻ることを避け、世界の別の地域でクリスマスを迎えるという選択肢もあっただろう。だが、リカルドはオーストラリアが義務づけている隔離期間（14日間）をパースのホテルで過ごすことを決断したようだ。

それは、リカルドがクリスマスイブとクリスマスを、誰に会うこともなく、1人でホテルの部屋で過ごすことを意味する。

リカルドは、オーストラリアの政治家や官僚を指しながら、次のように結んでいる。

「彼らは楽をさせてくれないよ」