フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)が、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は今週末に行われる2021年F1最終戦アブダビGP(12日決勝)で初のドライバーズタイトルを獲得するに値するドライバーだと語った。
現在369.5ポイントで並んでいる24歳のフェルスタッペンと通算7回のドライバーズタイトル獲得記録を持つ36歳のハミルトンに関して、F1関係者の多くはどちらも2021年のチャンピオンとなるにふさわしいドライバーだと考えているようだ。
■アロンソ「フェルスタッペンがF1チャンピオンになるべき」
こうした中、2005年と2006年のF1チャンピオンである40歳のアロンソは、近年まれに見る大接戦となっている今年のドライバーズタイトル争いにおいて、フェルスタッペンとハミルトンのどちらがチャンピオンになればいいと思っているかと質問されると次のように答えた。
「最近はメルセデスのほうがいいクルマを有している。だから、コンストラクターズタイトルは彼らが獲得するにふさわしいよ」
「でも、ドライバーとしてはマックスがチャンピオンになるべきだよ。彼は現在、我々全員の一歩先を行っているからね」
「ジェッダ(第21戦サウジアラビアGP)での予選ラップは本当に特別なものだったよ。あれはレッドブルではなく、マックスの力によるものだった」
■ライコネン「僕はレッドブルに勝たせたい」
また、今シーズン限りでF1を引退する2007年のF1チャンピオンであるキミ・ライコネン(アルファロメオ)は、9日(木)にアブダビで次のように語った。
「レース後に最も多くのポイントを獲得した者がそれに値するということさ」
「だけど、もし僕が選べるとしたら、レッドブルを選ぶよ。そうすれば何か違うものになるからね」
■サインツ「僕たちが見ているのは最高レベルの戦い」
一方、フェラーリのカルロス・サインツは、ただフェアな戦いが展開されることを望むだけだとしている。
サインツは、先週末のサウジアラビアBPではフェルスタッペンとハミルトンが熾烈な戦いを行ったが、それに関してソーシャルメディア上で非常に偏った議論が展開されたのは間違っていると次のように語った。
「サウジアラビアで日曜日の夜にレースをもう一度全部見たんだ。みんなが何にそれほど怒っているのか見たかったからね」
「それによってわかったのは、どれほどの事件だったかということに加え、彼ら2人がどれほど優秀なのかということだったよ。だから、ソーシャルメディアでの戦いがあまりにも偏ったものになるのはいいことだとは思わないよ」
そう主張した27歳のサインツは、次のように付け加えた。
「僕たちは最高レベルの戦いを目の当たりにしているんだ」