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今季のタイトルが決するアブダビGPでも「アプローチはいつもと変わらない」とF1レーススチュワード

2021年12月08日(水)18:48 pm

経験豊かなF1レーススチュワード(競技委員)であるピーター・オードが、今週末にアブダビで行われる2021年のF1最終戦でF1レース競技委員が通常とは異なるアプローチをとることはないと主張した。

今年のF1第13戦オランダGPでもレーススチュワードを務めていたオードは、最終戦のアブダビGPは、同ポイントで並んだマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とルイス・ハミルトン(メルセデス)による2021年のタイトル争いの決着がつくレースになるものの、FIAとしてはこのレースが終わるまで可能な限り一貫性のある公平なアプローチを維持することになると主張している。

「そう、それはシーズン最後のレースであり、F1選手権の締めくくりだ」

「しかし、スチュワードにとっては、このレースも最初のレースあるいは12回目のレースと何ら変わらないよ」

実際にペナルティを科す必要があると考えられるケースがあった場合、スチュワードたちはどのようなプロセスでそれを決定しているのかと尋ねられたオードは次のように説明している。

「彼らは、実際に何が起こったのか、どういうペナルティを与えることが可能なのか、過去に同様のことがあった場合にどのように対処されたのか、そういうことを正確に検証するんだ」

だが、シーズンの最終戦の場合には、通常のレースとは違う側面も間違いなくある。例えば、モンツァで行われた今年の第14戦イタリアGP決勝ではフェルスタッペンとハミルトンのクラッシュが発生したが、フェルスタッペンには次のロシアGPで3グリッド降格というペナルティが与えられていた。しかし、最終戦の場合にはそうしたペナルティを科すといったことは現実的に不可能だ。

そうした場合にはどうするのかと質問されたオードは次のように答えている。

「モンツァで目にしたような出来事が起こったとしよう。恐らく、その場合には代わりにタイムペナルティが科されることになるだろう」

先週末に行われたサウジアラビアGPではフェルスタッペンが2つのペナルティを受けるという事態となったが、アブダビではどちらの頭上に栄冠が輝くことになるにせよ、F1レーススチュワードたちを悩ませることのないクリーンな戦いを見たいというのがファンの願いだろう。

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