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【ホンダF1】自分たちのエンジンがメルセデスより優れているとは言えない

2021年12月04日(土)7:30 am

ホンダの田辺豊治F1テクニカルディレクターが、現時点でもホンダF1エンジンがメルセデスよりも優れているとは言えないと認めた。

現在ホンダF1エンジンで戦うレッドブルのマックス・フェルスタッペンが残り2戦となった段階で現チャンピオンのルイス・ハミルトン(メルセデス)を8ポイントリードしている。

2014年にハイブリッド方式の現行F1エンジンが導入されて以降メルセデスが昨年まで7年連続でドライバーズタイトルとコンストラクターズタイトルを独占してきていたが、今年はレッドブル・ホンダがその前に立ちはだかる状況となっている。

これはもちろん、フェルスタッペンというドライバーの力とレッドブルのシャシー性能によるところも大きいだろうが、ホンダのエンジンパワーがそれを後押ししてきたのも事実だ。

しかし、今季のF1第21戦サウジアラビアGP(5日決勝)の開幕を前に、現在のホンダエンジンはメルセデスのものよりも優れているかと質問された田辺TDは「ノー」と答えると次のように続けた。

「音から推定すると、4つのメーカーとも同じような状況にあります。ですから、レベルは同等だと言えるでしょう。しかし、我々がベストではありません」

だが、2021年シーズンにはホンダよりもメルセデスの方が年間規定数を大きくオーバーする数のエンジンを投入しているのは事実だ。このことから、少なくとも信頼性に関してはホンダの方がメルセデスを勝っていると言えるのではないだろうか。

しかし、田辺TDはこのことについても次のように主張している。

「我々にはサーキット上での大きな問題はありませんでした。しかし、信頼性に関しても(ライバルメーカーと)同程度だと言わざるを得ません」

「どうして彼ら(メルセデス)が内燃機関をそれほど多く使っているのかは私には分かりません。というのも、前年までは数値も非常に安定していたからです」

「彼らのコメントによれば、彼らはさらにパワーを増加させようとしているのです。ですから、私は信頼性の問題ではなく、パフォーマンスの問題によるものだと思っています」

それはつまり、メルセデスは信頼性を多少犠牲にしても今季終盤のレースに向けてエンジンパフォーマンスを最大限に引き出そうとしているということかと尋ねられた田辺TDは「そうです」と答えている。

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