F1第21戦サウジアラビアGP(ジェッダ市街地サーキット)の開催を前に、ホンダF1の田辺豊治(ホンダF1テクニカルディレクター)が次のように述べた。
■我々Honda F1にとって残されたのは2戦
「ドライバーズ/コンストラクターズの両チャンピオンシップを争っている我々Honda F1にとって、最後の決着をつけるのに残されたのは2戦です。まずは今週末に初開催となるサウジアラビアに向かいます」
「今回がF1初開催となるサウジアラビアのジェッダ・ストリート・サーキットは、紅海沿いの一般道を取り入れて設置された市街地サーキットです。しかし、モナコやシンガポールといった典型的な市街地サーキットとは大きく異なる特徴を持っています」
「スパ・フランコルシャンに次ぐ全長6.174kmとコース距離が長く、中・高速コーナーが連続したセクションを、コース両端でほぼ180度のコーナーで結んだようなレイアウトで、一般に市街地サーキットから連想される、90度コーナーが連続するものとは異なります」
「長い全開区間を持つ高速サーキットと考えていますが、路面の状況や外気温・湿度などとともに、そのレイアウトの特異性を含めて実際に走行してみて分かってくることも多いと考えています」
「先日のカタールGPと同様に、実走データに即して迅速にセッティングを最適化することが求められますので、今週もエンジニア・メカニックにとっては忙しい週末になるはずです。自分たちの目標を見据えて、Honda F1プロジェクトに関わるメンバー全員そして両チームのメンバーとも一丸となり戦いに臨みます」