今年いっぱいでF1を引退することを決めている現役最年長F1ドライバーのキミ・ライコネン(アルファロメオ)は、ドライバーにとっては年間レース数が23レースになってもそれほど大きな影響はないと考えているようだ。
フィンランド出身の42歳となるライコネンがF1デビューを飾ったのは今から20年前の2001年のことだ。その年の年間レース数は17戦だったが、2023年にはそれよりも6戦も多い全23戦で戦われることになっている。
しかし、ライコネンは、当時と現在との比較は成り立たないと次のように主張した。
「あの当時は、僕たちはレースの間にテストも行っていたんだ。だから、実際のところ、僕としてはレースの間に何日かテストをやるよりも、もっとレースが多い方がいいと思っている」
「つまり、あの頃も今よりリラックスできていたわけじゃないよ。ただ、レース数が少なかっただけさ」
今年の11月にはメキシコGP、ブラジルでのサンパウロGP、そしてカタールGPと、3か国にまたがって3週連続でレースが行われるというこれまでになかったことをF1は経験したわけだが、この期間にどう対応したのかと質問されたライコネンは次のように答えた。
「僕はすべてのレースの間に家に帰っていたよ」
「それぞれたった2日だけだったけれど、その時間を楽しんだし、時差も気にならなかった」
しかし、ライコネンは、チームスタッフにとってはこうしたスケジュールが過酷なものとなるのも分かっている。
「もちろん、多くの人々、特にメカニックは長い時間働いているし、とりわけマシンがサーキットに到着するのが遅くなるとその時間はもっと長くなってしまう」
そう語ったライコネンは次のように付け加えた。
「彼らはブラジルでは夜勤をしなくてはならなかったし、もちろんそれはきついよ」