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「まだF1チーム買収をあきらめていない」とニキータ・マゼピンの父

2021年11月27日(土)11:13 am

ニキータ・マゼピンの父親であるドミトリー・マゼピンが、ハースへの支援を強化する「準備がある」と語るとともに、F1チームを完全に買収する可能性も否定しなかった。

ロシアの大富豪として知られるドミトリー・マゼピンだが、彼がオーナーを務める化学肥料会社ウラルカリが、現在はアメリカに本部を置く小規模F1チームであるハースのタイトルスポンサーを務めている。

現在53歳のドミトリー・マゼピンはこのほど、母国ロシアの『Match TV(マッチTV)』に次のように語った。

「(ハースとの)契約は長期にわたるものだ」

「それには固定期間と延長オプションがある。多くのファンがコストに関心を持っていることは理解しているが、それは商業上の秘密なので数字を明かすことはできないよ」

実際のところ、ウラルカリがハースにどれほどの資金を持ち込んでいるのかは分からないが、2021年シーズンはハースにとって非常に不本意なシーズンとなったものの、ウラルカリでは支援を今後さらに強化するつもりのようだ」

「今シーズンは難しい状況になってしまった。クルマが遅かったからね」

「このチームは今シーズン序盤に(2021年型車の)開発を行わないことを発表した。だが、そこにいたのは2人の若いドライバーだった。彼らにはポイントを獲得するチャンスはほとんどなかったものの、彼らは2人とも辛抱強く仕事をしたよ」

自分の息子であるニキータ・マゼピンと、そのチームメートであるミック・シューマッハに言及しながらそう語ったドミトリー・マゼピンは次のように付け加えた。

「私は彼らの姿勢に満足している。だが、来シーズンは有望だと私は思っているよ」

実際のところ、予算の問題もあり、ハースでは早期に2021年型F1マシンの開発をストップし、新たな技術レギュレーションが適用される2022年型マシンの開発に注力してきている。

そのマシンは、技術提携契約を結んでいるフェラーリの本拠地内にある施設で開発が進められているが、ドミトリー・マゼピンはそこにさらに資金支援を行うことを考えているようだ。

「我々には、ハースの従業員たちがチームに留まり、そのプロセスにより深く関わってもらえるようにするために、自発的に追加条件を提示する用意がある」

「私は1シーズンで世界23か国を旅して回るのが困難なことだと理解している。そこには人間的な要素が大きく関係してくるからね。それゆえ、我々はチーム内でのモチベーションを高めるためにベストを尽くしているし、スポンサーとして、このチームの一員になりたいと思っているんだ」

ドミトリー・マゼピンはさらに、いつの日か自分がF1チームのオーナーになることを目指していることを改めて強調している。

2018年に経営破綻に陥ったフォース・インディアの買収に乗り出したものの、カナダの大富豪であるローレンス・ストロールが率いるコンソーシアムに敗れた経験を持つドミトリー・マゼピンは次のように語った。

「我々はモータースポーツに大きな野望を抱いている」

「確かに、我々はチーム買収に失敗したことはあった。だが、この話題を過去のものにするつもりはない。そして、それはニキータのキャリアのためではないんだ」

「これは我々にとっては長期的プランなんだ。我々はF1における自分たちの存在を拡大したいと思っている。我々はF4、F3、そしてF2に参加しているが、理想的にはその頂点はF1チームであるべきだし、我々はそのオーナーになりたいと思っているよ」

「現時点では誰とも交渉はしていないよ。なぜなら、誰もが2022年にどんなカードが配られるのかを待っているからね」

そう語ったドミトリー・マゼピンは次のように付け加えた。

「もし、いくつかの小さなチームが突然成功を収めたら、コストや魅力も違ってくるだろう」

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