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【スプリント予選レポート】フェルスタッペン、ソフトタイヤのボッタスに抜かれ攻略できず。諦めないハミルトンは15人抜き!/F1サンパウロGP

2021年11月14日(日)5:34 am

今季も残すところ4戦となったF1第19戦サンパウロGP(ブラジル、インテルラゴス・サーキット)の2日目、スプリント予選が行われた。

●【F1第19戦サンパウロGP】スプリント予選のタイム結果、周回数、獲得ポイント

100kmのレース形式で行われたスプリント予選をトップでチェッカーを受け、ポールポジションを獲得したのはバルテリ・ボッタス(メルセデス)、2番手はマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)、3番手はカルロス・サインツ(フェラーリ)だった。

■スプリント予選前に2つの重大なペナルティが発表

スプリント予選前、2つの重大なペナルティが発表された。

1つはフェルスタッペンに対する「約650万円(5万ユーロ)の罰金」だ。これは金曜日予選直後、パルクフェルメにもかかわらず、マシンを降りたフェルスタッペンが「いつものように」自らのマシンとルイス・ハミルトン(メルセデス)のマシンのDRSに「触れて、チェックした」ためだ。予選終了後はパルクフェルメとなっており、決められたマーシャル以外はマシンをチェックしたり、触れることなどは一切許されていない。

フェルスタッペンにグリッド降格ペナルティなどはないものの、少し触れてしまったことで650万円・・・安い罰金ではないのは確かだ。

もう1つはハミルトンの「DRS技術違反」に対する金曜日予選の失格だ。DRS作動時のリアウイングの上下間が規定以上に空いていたため、速さを得ていた可能性が高いということで、通常の技術違反の「予選失格」が適用された。

これにより、ハミルトンはスプリント予選を1番グリッドからではなく最後尾の20番グリッドからスタートすることになった。

■フェルスタッペン、スタートでボッタスに抜かれる

フェルスタッペンはアウト側の1番グリッドからミディアムタイヤでスタートしたが、ボッタスがイン側の2番グリッドからソフトタイヤで素晴らしいスタートを決めてターン1手前でトップに立った。

その後、フェルスタッペンはDRS圏内となる1秒以内で何度もチャンスを伺うが、最後まで抜くことはできなかった。このスプリント予選のタイヤ戦略は、ミディアムタイヤよりソフトタイヤが正解だったようで、明日の決勝レースの戦略を練り直すチームも出てくるだろう。

■最後尾スタートのハミルトン、15台抜きの5番手フィニッシュ!

予選で最速だったハミルトンだったが、失格となり最後尾20番手からスタートすることになった。

ハミルトンが24周という短いレースでどこまで順位を上げてくるのかに注目が集まったが、スタート直後のターン1までに一気に4台を抜き、1周してきた時には15番手で通過。その後も2〜3周ごとに1〜2台を次々とパスするオーバーテイクショーで観客を湧かせた。

多くのドライバーはDRSを使用してもなかなか抜けない状況が各所で見られたが、現役王者のハミルトンは、速いマシン、優れたテクニック、強い精神力があれば何ができるのかをライバルたちに見せつけた。

ハミルトンはこのGPから新PUを搭載したため、明日の決勝レースで5グリッド降格ペナルティが決まっている。10番グリッドからライバルのフェルスタッペンを追い、チャンピオンシップ争いでのポイント差を少しでも縮めておきたい。

ルーキーの角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)と、F1最終年のホンダ勢の結果は以下のとおり。

■レッドブル・ホンダ
2番手 マックス・フェルスタッペン
4番手 セルジオ・ペレス

■アルファタウリ・ホンダ
8番手 ピエール・ガスリー
15番手 角田裕毅

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