今季も残すところ4戦、チャンピオンシップ争いは熾烈になっているが、F1サンパウロGP(ブラジル、インテルラゴス・サーキット)でルイス・ハミルトン(メルセデス)がエンジン(ICE)交換をし、5グリッド降格のペナルティを受けることになった。
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今季のメルセデスPUは信頼性に課題を抱えており、すでにチームメイトのバルテリ・ボッタス(メルセデス)は6基目のICEを投入している。
ハミルトンは年間3基と決められているICEで、前戦F1メキシコGPまでに4基を使用しており、5基目を投入するのは時間の問題だと思われていた。
メルセデスF1のトト・ヴォルフ代表がF1公式サイトに語ったところでは、エンジンは故障したのではなく「エンジンが劣化しており、パワーが落ち続けていた」ため交換したという。
「過去数年間見ていて、1,000km走行すると一定のキロワット単位でエンジンは劣化することが分かっている。週末毎に過去数年間の平均値よりはるかに劣化しているんだ」
「もしこのエンジンのままだったら、(ラスト2戦となる)サウジアラビアやアブダビで競争力が失われてしまう」
残り4戦となり、チャンピオンシップ争いを戦い抜くために早めに投入したようだ。
また、ハミルトンは2つのエンジンを残していることを認め、今季中にもう一度ペナルティを受けることはないと考えているようだ。