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ブラジルでハミルトンにエンジン交換によるグリッド降格の危機?

2021年11月12日(金)17:57 pm

今週末にはブラジルのオートドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ(通称インテルラゴス・サーキット)で今季のF1第19戦サンパウロGP(14日決勝)が開催される。

このレースは昨年まではブラジルGPと呼ばれていたが、今年正式名称がサンパウロGPに変わったのは、F1が近い将来ブラジル国内で2つ目のF1グランプリをリオデジャネイロで開催するための布石ではないかと考えられているようだ。

ところで、インテルラゴス・サーキットのパドックでは、メルセデスのルイス・ハミルトンがここで年間規定数を超えるエンジンコンポーネントを投入してグリッド降格ペナルティを受けることになるとの噂がささやかれているようだ。

今季は年間に使用できる主要エンジンコンポーネントは3基までと定められているが、エンジンの信頼性に不安を抱えているメルセデスではバルテリ・ボッタスのマシンにすでに6基目のICE(内燃機関)を投入するなど、ボッタスはここまで3レースでグリッド降格ペナルティを受けている。

ハミルトンもすでに第16戦トルコGPで4基目のICEを投入し、そこで10グリッド降格ペナルティを受けているが、タイトル争いのライバルであるレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、ハミルトンは残りの4レースのどこかでもう一度新しいエンジンを投入してグリッド降格ペナルティを受けることになるだろうと語っていた。

インテルラゴスでささやかれている噂によれば、今週末のレースでハミルトンも5基目となるICEを投入することになり、それによって5グリッド降格ペナルティを受けることになるという。

だが、この噂について質問されたハミルトンは、先週末に今季の第18戦が行われたメキシコからブラジルまで機材を輸送する飛行機が悪天候で飛ぶことができなかったことなどで、多くのパーツ類がまだインテルラゴスに到着していなことに言及しながら次のように答えた。

「エンジンはまだここにはないんだ。だから、それについてはコメントできないよ」

F1ではブラジルへの機材搬入の遅れに対しては特別措置を適用してチームの負担を軽減する対策を講じているようだ。

ともあれ、残りレース数が4となった時点でランキングトップのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)に19ポイント差をつけられているハミルトンだが、もしもブラジルでグリッド降格を受けることになれば、F1史上最多記録となる通算8回目のF1ドライバーズタイトル獲得がかなり厳しくなるのは確かだ。

だが、今週末のインテルラゴス・サーキットでのレースは、スプリント予選が組み込まれたフォーマットで行われることになっている。ハミルトンがグリッド降格ペナルティを受けることになれば、それは日曜日に行われる決勝で適用されることになるわけだが、仮にハミルトンが約100キロメートルで行われるスプリント予選で勝利すればそこで3ポイントが得られることになり、通常のレースよりもダメージを小さくすることも可能だろう。

さらに、レッドブル・ホンダやフェルスタッペンのファンにとって気がかりなのは、フェルスタッペンはこれまでにスプリント予選が行われた2つのグランプリ(第10戦イギリスGP、第14戦イタリアGP)の決勝ではいずれもリタイアしてノーポイントに終わっているということかもしれない。

しかし、2019年のブラジルGPではポール・トゥ・ウィンを飾ったフェルスタッペンだけに、大きなトラブルさえなければ、今週末も強さを発揮するのは間違いないだろう。

いずれにしても、今週末もF1ファンにとっては目が離せないレースとなるのは確かだ。

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