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フェラーリ関係者やイタリアのメディアがアルファロメオを批判

2021年11月10日(水)19:41 pm

現在唯一のイタリア人F1ドライバーであるアントニオ・ジョビナッツィが、今季限りでアルファロメオのシートを失うことになるのがほぼ確実な状況となってきている。

アルファロメオは16日(火)に2022年にキミ・ライコネンの後任としてメルセデスから移籍してくるバルテリ・ボッタスのチームメートとなるドライバーを発表することを明らかにしているが、そこでアナウンスされる名前は中国人ドライバーの周冠宇(チョー・ガンユー)か、オーストラリア人ドライバーのオスカー・ピアストリのいずれかになると考えられている。

実際のところ、ジョビナッツィはすでに自分がアルファロメオの2022年構想からは外れていることがすでに分かっているものと考えられている。今季のF1第16戦トルコGP決勝でチームオーダーを拒否したことが話題となったジョビナッツィだが、先週末に行われた第18戦メキシコGP決勝後にも公然とチームのとった戦略を批判し、チームに対して怒りを覚えていると語る一幕もあった。

フェラーリのアカデミー出身ドライバーであるジョビナッツィが2019年にアルファロメオのフルタイムシートを得られたのは、アルファロメオにエンジンを供給するフェラーリの支援があったことは確かだ。

そして、最近ではフェラーリ関係者やイタリアのメディアも、ジョビナッツィを残留させないことにしたアルファロメオに対して苦言を呈し始めている。

現在フェラーリの会長を務めているジョン・エルカーンの弟であり、一時はフェラーリの社長候補だとも報じられたことがあるラポ・エルカーンは、ソーシャルメディアを通じて次のように語っている。

「私はアルファロメオのチーム代表をとても尊敬している」

「しかし、自分たちのドライバーを傷つけるようなチームを見るのは悲しいし、腹立たしいことだ。私はジョビナッツィの味方だ。ジョビナッツィは我々ファンから愛される価値のある才能あるイタリア人だ」

そうコメントしたファッションブランド『イタリア・インディペンデント』の設立者でもあるラポ・エルカーンは「頑張れ!」という言葉で締めくくっている。

イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』紙も、今回の一連の出来事を見ればアルファロメオとジョビナッツィの関係が「終わりを迎えることになる」のは間違いないだろうとしつつ、アルファロメオへの不信感は拭えないと次のように報じている。

「ストラテジスト(戦略担当者)による意図的な不当行為でイタリア人(ジョビナッツィ)に損害を与えたことを証明するのは事実上不可能だとしても、アントニオが怒るのも当然のことだ」

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