F1第18戦メキシコGP(エルマノス・ロドリゲス・サーキット)を前に、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が次のように語った。
■4戦で2度のリタイア、アルピーヌと熾烈な5位争い
「オースティンでは、2台そろってトップ10入りできたはずで、アルピーヌとのポイント差をもう少し詰められたはずなので、リタイアは残念だった。ただ、2台ともQ3進出を果たし、レースウイークを通じてアストンマーティンやアルピーヌを上回っていたのは明らかで、全体的にはいい戦いができていた。ここ4戦で2度のDNF(リタイア)とはなっているものの、チャンピオンシップでの5位争いはまだまだ続いていくよ」
■パッケージの持つベストを引き出せている
「ここから3連戦が始まる。今回は2年ぶりに(メキシコ・ブラジルと)遠く離れた地での戦いとなる。時差が全く異なる厳しい環境になるので、休息とリカバリー、よい睡眠といったことが重要だ。オースティンの後は、ヨーロッパに戻ってシミュレーター作業をしていたから、再び時差を超えたことになるし、ここからまた長いフライトで大陸をまたいでメキシコに向かう。すべてのレースで、100%の状態でいることが大切なんだ。マシン自体は理解が進み、パッケージの持つベストを引き出せているし、ここからいくつかのサーキットは僕らにとって相性がいいはずだよ」
■最大ダウンフォースでもウイングはモンツァより小さい感覚
「前回のメキシコは2019年で、9位フィニッシュだった。トップフォームでいなければならないコースの一つで、標高の高さがさらに厳しい状況を生み出すんだ。その違いは、ランニングに出かければ気付くけど、マシンの中にいるとあまり分からないね。ただ、マシンにはパワーユニットやブレーキへの影響、冷却対策が必要な部分など多くの違いが出てくる」
「空力面では、最大のダウンフォースを付けて走るけど、空気の密度が薄いのでモンツァよりも小さなウイングのような感覚で、マシンのスライドも多くなるんだ。例年、素晴らしいファンが集まるけど、今回はチェコ(ペレス)とレッドブルが好結果を残しているので、とても熱狂的になると思うよ。雰囲気は最高だ」