ニコ・ヒュルケンベルグが、2022年にインディカーに転向するつもりはないことを明らかにした。
34歳のドイツ出身ドライバーであるヒュルケンベルグは2019年シーズン末にルノーのシートを失い、2020年は新型コロナウイルスに感染したドライバーの代役としてレーシングポイントから3レースに出走。今年はアストンマーティンと名称を変えた同チームのリザーブドライバーを務めている。
だが、2022年のF1シートを獲得することができなかったヒュルケンベルグは、先月マクラーレンのインディカー・チームであるアロー・マクラーレンSPからテストに参加していた。
「このモンスターはすごく運転するのが難しいと言えるよ」
テスト後にそう語ったヒュルケンベルグは微笑みを浮かべながら次のように付け加えていた。
「多分、もっとひんぱんにジムに通う必要がありそうだね」
伝えられるところによれば、アロー・マクラーレンSPでは2023年シーズンから3台体制で戦う計画にしているが、それに先駆けて2022年にヒュルケンベルグに3台目のマシンでスポット参戦してみないかとオファーしたものと考えられている。
しかし、ヒュルケンベルグはこのほどソーシャル・メディアを通じて次のようにコメントした。
「2週間前のインディカーのテストはワクワクするものだった。そして、この機会を与えてくれたアロー・マクラーレンSPには感謝している」
「しかしながら、個人的理由により、それはやらないことにした。今後の計画については、またお知らせするよ」
ヒュルケンベルグがインディカー挑戦そのものを断念したのか、アロー・マクラーレンSPが提示した条件にノーと言っただけなのかは現時点では不明だが、こうした状況からすれば、少なくとも2022年にヒュルケンベルグがインディカーで走る姿を見られる可能性は小さいようだ。