週末にテキサス州オースティンにあるCOTA(サーキット・オブ・ジ・アメリカズ)で行われた2021年F1第17戦アメリカGPで今季8勝目をあげたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)だが、そのレースには万全の体調で臨むことができていたわけではなかったようだ。
このCOTAでのレースでは、フェルスタッペンのチームメートを務めるセルジオ・ペレスもレース前から胃の不調を訴えており、レース中にはF1マシンに備えられていたドリンクシステムが作動しないというアクシデントが加わって「ものすごく苦しい」思いをしながら戦っていたことが明らかになっている。
「ペレスはウォームアップ・ラップで水を飲み過ぎ、あちこちにそれが飛び散ってしまっていたんだ。それで彼はバラクラバ(ヘルメットの下に着用する目出し帽)を交換しなくてはならなかった」
そう語ったレッドブルのヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は次のように付け加えた。
「レース中には彼は水を全く飲むことができなかった。水を飲み過ぎたことや十分に飲めなかったことで何かがおかしくなっていたようだ」
だが、タイトル争いのライバルであるルイス・ハミルトン(メルセデス)と激しいトップ争いをしていたフェルスタッペンも体調不良で苦しんでいたようだ。
アメリカGP後に伝えられたところによれば、フェルスタッペンも胃炎をわずらっていたという。
マルコはアメリカGP決勝でのフェルスタッペンについて次のように語った。
「信じられないよ。ドライビングをしているときには彼の思考能力を妨げるものはないんだ」
「彼は体調が悪いときでも限界まで車を走らせ、そのうえ何が最善の戦略なのかを考えているんだ」
レッドブル・ホンダの2人のドライバーがCOTAでは共に体調不良を抱えていたことになるわけだが、バンピーな路面と高温がその原因となっていた可能性もあると考えられているようだ。