今季のF1タイトル争いは残り5レースとなった時点でマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が現チャンピオンであり、F1史上最多記録となる通算8回目のタイトル獲得を狙うルイス・ハミルトン(メルセデス)を12ポイント差でリードしている。
元F1チームオーナーのジャンカルロ・ミナルディは、先週末に行われた第17戦アメリカGPに言及しながら、フェルスタッペンが最近のレースでは明らかにタイトル獲得を意識したドライビングをするようになったと次のように語った。
「彼は今、明らかにタイトルを意識したドライビングをしているよ」
「彼は、本能的かつ攻撃的な姿勢を脇に置いているよ。(アメリカGP決勝の)スタート時にハミルトンに幅寄せしながらも、それを途中で止めたようにね」
現在はレッドブルのセカンドチームとなっているアルファタウリの前身チーム“ミナルディ”の創設者である74歳のミナルディは次のように付け加えた。
「彼は賢明だったし、レースではその後タイヤを非常にうまく管理していたよ」
今季ここまでの17レース中8レースで勝利を収めたフェルスタッペンだが、ノーポイントで終えたレースも3レースある。一方のハミルトンはここまで5勝ながら、ノーポイントだったのは2レースだ。そして、両者がからんでフェルスタッペンがリタイアした第10戦イギリスGPではハミルトンが勝利を収めており、それが勝利数に差がある割にはポイントが接近している大きな理由のひとつとなっている。
残り5レースとなった今、ハミルトンにエンジン交換のリスクもあると伝えられている中でフェルスタッペンに求められるのは、大きなリスクを負わず、確実にポイントを積み重ねていくことかもしれない。