セルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)が、チームメートのマックス・フェルスタッペンを賞賛した。
現在ルイス・ハミルトン(メルセデス)と2021年のF1タイトルを争っているフェルスタッペンだが、あと6レースを残した時点でハミルトンに6ポイント差をつけてランキングトップに立っている。
実際のところ、今季ここまではハミルトンの5勝に対し、フェルスタッペンは7勝をあげている。そしてポールポジション獲得回数もハミルトン4回に対し、フェルスタッペンは7回と、こちらもフェルスタッペンに軍配が上がっている。
それでも両者の差がわずか6ポイントなのは、ハミルトンにはノーポイントで終えたレースが2回しかないのに対し、フェルスタッペンは3レースでポイント獲得ゼロに終わっているためだ。
昨年までレーシングポイント(現アストンマーティン)に所属し、今季からフェルスタッペンのチームメートを務めているメキシコ人ドライバーのペレスも今季1勝をあげているものの、現時点でのランキングは5番手と、まだレッドブルのF1マシンに完全には適応できておらず、フェルスタッペンとの差はまだかなりあるのが現状だ。
そのペレスは、今季のF1第16戦トルコGPが開催された先週末のイスタンブールで次のように語った。
「正直なところ、これまでのところはマックスが“ドライバー・オブ・ザ・シーズン”だと思うよ」
「彼はほかの誰よりもミスが少なかったと思う。彼はすごく高いレベルでうまくまとめているよ」
「シーズンはまだすごく長いし、今後どうなるかは分からないけれど、僕は、彼がミスをすることなく、すごく高いレベルで結果を出していることにすごくいい意味で驚かされてきたよ」
もちろん、ペレスも自分とフェルスタッペンとの差をなんとか詰めていきたいと考えている。
「もちろん、マックスのチームメートを務めるのは簡単ことじゃないよ。彼はマシンと一体化していて、非常に高いレベルで仕事をこなしているからね」
「ある意味で、僕たちのクルマはユニークなんだ。そして、それは楽なことではなかった。毎日、精神的にすごく強くならなければならないし、それが僕の強みのひとつだし、いつも日曜日(決勝)に最大限の力を発揮できるようにしているよ」
「クルマに適応するためのプロセスは困難だったけれど、それほど劇的なものでも目立つものでもなかったよ」
そう語ったペレスは、2021年のレッドブル・ホンダF1マシンについて次のように付け加えた。
「非常に優れたパッケージだし、すごく競争力があるのは間違いないよ。仮にこのクルマが最高ではないにしても、最高レベルのものであることをマックスが示しているよ」