フェラーリF1は、ルイス・ハミルトンがF1で最も有名なチームのために赤いウェアを着てレースをする可能性について、ハミルトンと話し合いをしたという。
ちょうど1週間前、7度のワールドチャンピオンに輝いたハミルトンは、素晴らしい成功を収めた自身のキャリアが、今後数年のうちにフェラーリでレースをすることなく終わることになるのは「驚くべきことだ」と語っていた。
「これだけの年月が経っても、僕が一度もフェラーリでレースをしたことがないというのは、とても驚きだ。なぜなら、それは誰にとっても夢であり、達成すべき目標だからだ」とメルセデスとともに成功を収めてきたハミルトンは語っている。
「だけど、これまで一度も実現したことがなく、その理由を正確に知ることはできない」
しかし、現在F1のCEOを務め、元フェラーリチームのボスであるステファノ・ドメニカリは、数年前に実際にハミルトンと話をしたと語っている。
「そうだよ、フェラーリはハミルトンを獲得したかったんだ。 我々はそれについて話し合った」と『Speed Week(スピードウィーク)』が紹介している。
ドメニカリは、ハミルトンがマクラーレンからメルセデスに移籍した翌年の2014年にフェラーリを退任している。
ハミルトンは、フェラーリ移籍のタイミングが決して正しくなかったことを指摘し、ドメニカリは次のように付け加えた。「私もそのように考えているよ」
「そして今日、その時間は終わったんだ。 このことをうまく表現した映画に『スライディング・ドア(Sliding Doors)』というものがあるが、これは決断についての映画だ。あるドアを通るか通らないかで、人生はどのように変わるのか?」
最終的にハミルトンは、ニキ・ラウダをはじめとするチームの主要メンバーに説得されてメルセデスに移籍し、その後は歴史的な快挙を達成することとなった。
ドメニカリは「ここ数年のルイスの大活躍を見れば、誰も彼の選択が間違っていたとは言えないだろう」と語っている。