アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストが、日本人ドライバーの角田裕毅が2022年も残留することが発表されたときに「驚いた」と発言したことについて擁護するコメントを行った。
角田は2022年もアルファタウリで走ることが発表されたとき、何度もクラッシュしてチームに大きな負担を強いたこともあり、チームが自分を来年も走らせると決断したと聞いたときには「驚いた」と発言していた。
これに関して、元F1ドライバーのデビッド・クルサードはイタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』に次のように語っていた。
「彼は荷物をまとめて家に帰るべきだと思う。なぜならそれはレーサーが口にする言葉ではないからだ」
しかし、トストは、クルサードは角田が驚いた理由を誤解しているのだと考えている。
「彼はあまりにも早くそれが決まったことに驚いたんだ」
ドイツのテレビ局『Sport1(シュポルト1)』にそう語ったトストは次のように続けた。
「若いドライバーにチャンスを与えても、またすぐに捨ててしまうのでは意味がないんだ。彼には潜在能力があるし、彼は学んでいるところなんだ」
「だから、彼と一緒に仕事をしない方がいいのではないかといった疑問を抱いたことは一度もなかったよ」
トストはさらに、角田は「非常に自己批判的」であり、それは「いいことだ」と説明している。
「それは、F1が難しく複雑なものになっているということなんだ。特に若いドライバーにとってはね。角田はうまくスタートしたが、その後やり過ぎてしまったんだ」
「彼はいわゆる「クラッシュ多発期」に入ってしまった。それは若いドライバーには必ず起こることだよ。そうこうしているうちに、彼はどこが限界なのかを学んだよ」
そう語った65歳のトストは次のように付け加えた。
「彼は将来非常にいい結果を出して我々を驚かせてくれるはずだよ」