ルイス・ハミルトン(メルセデス)が、来季新たなチームメートとして迎えることになるジョージ・ラッセル(現ウィリアムズ)が、現在のチームメートであるバルテリ・ボッタスよりも手強い存在になるかどうかはわからないと語った。
7度のF1チャンピオンとなった実績を持つハミルトンはメルセデスが2022年もボッタスを残留させることを望んでいたものの、メルセデスはその意見を却下。来季は23歳のイギリス人ドライバーであるラッセルをボッタスの後任に据えることを決定している。
メルセデスのチームCEOであるトト・ヴォルフが2022年のドライバーラインアップを決定する上で自分の意見がどれほどの影響力を持っていたと思うか質問されたハミルトンは、今季のF1第14戦イタリアGP(12日決勝)が開催されるモンツァで次のように答えた。
「それほどなかったよ」
「バルテリとジョージについて意見を求められたので、それを伝えた。だけど、最終的にはそれは僕が決めることではなかったんだ」
一方、来季はウィリアムズからメルセデスに移ることになるラッセルは、ハミルトンと「同じ条件」で戦うことになると主張している。
「そのことははっきりと僕に伝えられたよ」
「同時に、それがどれほど厳しいものになるかもわかっているよ。メルセデスはチーム内の力学がうまく働かないことを経験したし、同じことを繰り返したくないとはっきり言ったんだ」
かつて、チームメートだったニコ・ロズベルグとの関係が非常に悪化したことで知られるハミルトンだが、はるかに若いラッセルとの戦いで同じような運命を辿ることになるかどうかはわからないとしている。
「歴史は、それがうまくいくことも、そうでないことも示しているよ」
そう語った36歳のハミルトンは次のように続けた。
「それは乗り越えるのが難しいものだ。だけど、僕たちはそれを経験し、そこから学んだことで、しっかりと次のステップに進むことができるはずだよ」
ラッセルがボッタスよりも速いと予想しているかと質問されたハミルトンは、「僕が知っているのは、ジョージはとても速いということだけだよ」と答え、次のように付け加えた。
「彼がバルテリよりも速いかどうかは、僕には全くわからないよ」