NEXT...F1開催スケジュール

メルセデスがボッタスを見限ったのは「正しかった」と元F1ドライバー

2021年09月07日(火)18:38 pm

メルセデスF1チームが7日(火)に、ジョージ・ラッセル(現ウィリアムズ)と2022年から複数年に及ぶ契約を結んだことを正式発表した。

これにより、2022年にはバルテリ・ボッタスに代わってラッセルが現F1チャンピオンであるルイス・ハミルトンのチームメートを務めることになる。

こうした中、元F1ドライバーのロバート・ドーンボスが、メルセデスがボッタスをあきらめたのは正しい判断だったと語った。

メルセデスを率いるトト・ヴォルフ(チーム代表)は、ボッタスのアルファロメオ移籍が発表されたことを受けて、2022年に向けてボッタスとの契約を更新しなかったことについて次のように語っていた。

「これは、我々にとって簡単なプロセスではなかったし、簡単な決断でもでもなかった」

「彼(ボッタス)には絶対にチームに留まる資格があったんだ。そして、私は彼がこのスポーツのトップレベルでキャリアを続けるために来年アルファでのエキサイティングな挑戦を選択することができたのを嬉しく思っている」

だが、ボッタスはアルファロメオ移籍が正式発表となる前にメルセデス離脱を強く示唆する行為を先週末のF1オランダGP決勝で行っていた。

それは、レース終盤にソフトタイヤに交換したボッタスがチームの指示を無視する形でファステストラップを刻んだことだ。

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が優勝し、ハミルトンが2位となることがほぼ確実となったレースでは、フェルスタッペンにポイントを逆転されることが明らかだったことでメルセデスとしてはハミルトンにファステストラップによる1ポイントをとらせる必要があった。

3番手を走行していたボッタスがソフトタイヤに交換した時点ではハミルトンがファステストラップを刻んでいたため、メルセデスとしてはボッタスにあえてファステストラップを刻まないよう伝えたのだが、ボッタスはその指示を無視するかのごとくファステストを刻んでしまったのだ。

「あれは少しばかりずうずうしかったね。だが、理解はできるよ」

ボッタスがファステストラップを刻んだことについてそう語ったヴォルフは次のように続けた。

「我々はそのことについて話し合うことになるが、最も友好的かつプロフェッショナルな方法で行うよ。だが、私はもちろんあの状況には共感できるよ」

実際のところ、ボッタスはファステストラップを刻んだものの、最終セクションではペースを落としており、ハミルトンがソフトタイヤに履き替えれば十分にまたそのタイムを塗り替えることができると考えていたという。

あれは「ただ遊んでいただけさ」とレース後にコメントしたボッタスは次のように続けた。

「僕よりもルイスの方があの1ポイントを必要としていたんだ」

「彼はF1タイトルを争っているし、チームとしても最大限のポイントを獲得しようとしていたわけだからね」

こうした中、かつてレッドブルで2006年に3レースを走った経験を持つドーンボスは、メルセデスがボッタスと2022年の契約を結ばないことにしたのは正しい判断だったと考えているようだ。

「ある時点でボッタスはミスを犯していた。マックスが後ろにいたときにね」

オランダGP決勝でのボッタスについて母国オランダの『Ziggo Sport(ジッホ・スポルト)』にそう語ったドーンボスは次のように続けた。

「あのとき、マックスはすぐに攻撃してみせた」

「だから、ボッタスにはメルセデスのシートはふさわしくないよ。彼はマックスにあまりにも簡単に抜かせてしまっていた」

前後の記事
最新ニュースをもっと見る  >
TopNewsの最新ニュースが読めるよ!
facebookフォロー Twitterフォロー RSSでチェック