キミ・ライコネン(アルファロメオ)が今シーズン限りでヘルメットを置いて、F1から引退すると発表した。
フィンランド出身のライコネンは、2007年にF1タイトルを獲得し、今シーズンの終わりには42歳になる。
■「昨年の冬に決めていた」
ライコネンは自身のインスタグラムで次のように語った。
「これがF1での僕の最後のシーズンになる。昨年の冬に決めていたんだ。簡単な決断ではなかったけど、今シーズン後は新しい事をする時が来た」
「シーズンはまだ続いているが、僕の家族、チームのみんな、レースキャリアで関わったすべての人、特にこれまでずっと僕を応援してくれた素晴らしいファンの皆さんに感謝したい」
「僕にとってF1は終わりになるかもしれないけど、人生にはまだまだ経験したい事、楽しみたい事がたくさんある。また会おう。キミより」
■ライコネンの略歴
ライコネンはフォーミュラ・ルノーを23戦だけ経験した後、F1の登竜門であるF3などを経験しないまま4戦限定の仮スーパーライセンスを発給されて2001年オーストラリアGPでザウバーからF1デビュー。デビュー戦で6位に入賞すると正式にスーパーライセンスを発行された。
2002年からの5年間はマクラーレンで過ごした。
2007年にフェラーリに移籍すると、その年の最終戦ブラジルGPで優勝し、ランキング3位からの大逆転でF1タイトルを獲得。これが最初で最後のF1タイトルとなっている。
2010年から2年間はF1を離れて世界ラリー選手権(WRC)や米国NASCARに参戦。
2012年にはロータスからF1に復帰すると、2014年からはフェラーリに復帰し5年間在籍した。そして2019年にはF1に復活したアルファロメオと契約して、41歳の2021年シーズンは3年目だった。