F1第12戦ベルギーGP(スパ-フランコルシャン)決勝レースのスターティンググリッドに向かうレコノサンス・ラップでクラッシュを喫し、スタート30分前にリタイアを選択したセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)だったが、チームがFIAに掛け合い、レース参加が認められた。
●【2021年F1第12戦ベルギーGP】スターティンググリッド
セーフティーカー先導のまま通常より1周多くフォーメーションラップが行われ、そのままレースディレイが4回続いた後、視界不良で危険という判断から赤旗中断となった。
その後、レッドブル・ホンダはFIAと無線で1度はリタイアを選択したペレスのレース復帰について交渉を開始。1度はレースディレクターのマイケル・マシに断られたもののレッドブル・ホンダは食い下がった。そしてマシは「スチュワードと相談する」と述べ検討していた。
22時スタートから1時間15分が過ぎた頃、FIAからレッドブル・ホンダへ「グッドニュースだ。ペレスはピットレーンからスタートできる」という無線が伝えられた。
その15分後、懸命に修復作業を続けていたペレスのメカニックたちは、とうとうノーズを取り付け、エンジンに火が入った。
ペレスの準備は整ったものの天候は一向に良くなる気配がなく、陽も落ちてきて暗くなってきている。現地の気温は12度と冬のような寒さで、ドライバーはニット帽を被り、ダウンジャケットを着込んでいる。現地のファンはスタート前から考えるとすでに2時間以上もこの悪天候の中で待ち続けている。
今季から決勝レースは3時間というルールができており、すでに2時間以上が経過。また、4回のディレイが入ったことで4周減算され、44周のレースは39周になる。
まだレース再開の兆候は見えていない。