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ピエール・ガスリーには「レッドブルで走る資格がある」と元F1ドライバー

2021年08月19日(木)18:54 pm

スイス出身の元F1ドライバーであるマルク・スレールが、レッドブルは現在アルファタウリで走っているピエール・ガスリーをもう一度トップチームに引き上げるべきだと主張している。

2018年にレッドブルのセカンドチームであるトロロッソ(現アルファタウリ)のフルタイムシートを獲得したフランス人ドライバーのガスリーだが、2019年にはルノーに移籍したダニエル・リカルド(現マクラーレン)の後任としてレッドブルに昇格。

ところが、チームメートのマックス・フェルスタッペンとの差が大きかったことから、ガスリーはシーズン後半にはアレクサンダー・アルボンと入れ替わりに再びトロロッソへ降格されていた。

だが、トロロッソへ戻ったガスリーはそこからまた調子を上げ、第20戦ブラジルGPではチャンスをうまく生かして2位でフィニッシュしF1キャリア初の表彰台を獲得。さらに翌2020年の第8戦イタリアGPではF1初優勝も遂げている。

そのガスリーの目標は、再びトップチームであるレッドブルに復帰することだ。

だが、レッドブルとアルファタウリのドライバープログラム責任者であるヘルムート・マルコは、ガスリーを再びフェルスタッペンのチームメートとして引き上げることに関しては消極的な姿勢を保っている。

マルコは、ガスリーにはセカンドチームのアルファタウリで今後もリーダーとしての役割を担って欲しいとニュージーランドのラジオ局『Newstalk ZB(ニューストークZB)』に次のように語った。

「誰もが知っている通り我々には2つのF1チームがあるし、ファッションブランドであるアルファタウリにもかなり力を入れている。そして、そこには強力なリーダーが必要なんだ」

「彼は最高の走りを見せている。しかし、非常にいいBチームのナンバー1でいることと、トップチームでマックス・フェルスタッペンのナンバー2となることは全く別の話なんだ。メンタル面でも大きな違いがあるよ」

しかし、スレールは、ガスリーにはマルコの見方が間違っていると証明するチャンスが与えられるべきだと考えている。

「私は、ガスリーはこのシート(レッドブル)に座るべき人物だと思っている。彼にはその決意があるし、一貫性もある。彼はグランプリで勝利しているドライバーなんだ」

『Formula1News.co.uk』にそう語ったスレールは次のように続けている。

「そしてもちろん、若いドライバーをサポートすることがレッドブルが長年にわたって目指してきていたことだった。なぜ突然それをやめる必要があるのだろうか?」

「フランツ・トスト(アルファタウリ/チーム代表)がガスリーを失いたくないと思っているはずだ。ガスリーは確実にポイントを取ることができるからね。しかし、アルファタウリはジュニアチームだ。彼らはF2もしくはF3から若いドライバーを受け入れるべきだよ」

「ガスリーはナンバー1チーム(レッドブル)にふさわしいよ」

ガスリーは2022年までレッドブルとの契約を結んでいると考えられているが、マルコもその後ガスリーをどう処遇するかについては今後の展開次第だと示唆している。

「我々は彼の進歩を見守っているところだ、今後2年のうちには、彼がドライバー市場に出ることになるのか、あるいはレッドブルに昇格させることになるのかを決めることになるだろう」とマルコは語った。

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