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【マクラーレン】夏休み後も2021年型マシンの改良を継続

2021年08月18日(水)18:06 pm

マクラーレンが、今後も2021年型F1マシンの開発を継続していくことを認めた。

現在フェラーリと今季のコンストラクターズランキング3位争いを繰り広げているマクラーレンは、夏休み前最後のレースであった今季のF1第11戦ハンガリーGPに低中速域での性能を向上させるための改良パーツをいくつか投入していた。

しかし、残念ながらマクラーレンはレースコンディションにおいてその成果を評価する機会を得ることはできなかった。

ランド・ノリスはスタート直後にバルテリ・ボッタス(メルセデス)に追突されてそこでレースを終えてしまったし、チームメートのダニエル・リカルドも1周目に起きた多重クラッシュに巻き込まれてマシンにダメージを負ってしまい、普通に走ることができる状態ではなくなってしまったからだ。

これはマクラーレンにとってかなりの痛手となったのは間違いないだろう。というのも、マクラーレンは夏休み後も2021年型マシンであるMCL35Mの開発を継続していくことにしており、ハンガリーに投入したスペックを実際のレースで評価することができなかったのは今後の開発プログラムに大きな影響を及ぼすことになるためだ。

マクラーレンのレーシングディレクターを務めるアンドレア・ステラは『Crash.net』に次のように語った。

「それ(ハンガリー仕様)は今シーズンの最後のアップグレードにはならないだろう。というのも、アップグレードをリリースしてもそれらを製造し、実際にサーキットで確認するには時間がかかるからだ。だから、あともう少し投入することになる」

「また、F1では、サーキットでテストをして初めて何らかの情報を得られるものなんだ。開発ツールとの完全な相互関係を得ることは絶対にできないからね。だから、サーキットにおいてアップグレードをテストすることで、必ずしも風洞を通さなくても、さらに微調整を行うための情報が得られるんだ」

「例えば、CFD(数値流体力学)での計算結果とサーキットでのパーツテストで得られた情報をもとにすればより簡単に改良することができるものなんだ」

そう語ったステラは、今後も小規模ながら2021年型マシンに改良パーツを投入していくことになると次のように付け加えた。

「ハンガリーに持ち込んだアップグレードは最後のものではなく、今後さらにいくつかの手直しが行われるだろうし、それは今後のレースでテストされることになる。大きなものは何もないが、さらにいくつか投入することになるよ」

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