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フェルスタッペン「僕とハミルトンの戦いはセナ対プロストとは条件が違う」

2021年08月10日(火)19:16 pm

マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)が、自分とルイス・ハミルトン(メルセデス)との戦いと、伝説的なセナとプロストの戦いにはあまり類似点はないと語った。

2021年のF1タイトルをかけた熾烈な戦いを繰り広げているフェルスタッペンとハミルトンだが、F1関係者やメディアの中には、この2人の戦いはかつて世界を熱狂させたアイルトン・セナとアラン・プロストの戦いを思い起こさせるものだという声もある。

そのことについてドイツの『Bild(ビルト)』からコメントを求められたフェルスタッペンは微笑みを浮かべながら次のように答えた。

「セナとプロストがやったような戦い? そう言われるのはうれしいね」

「だけど、真面目な話、僕はあまりそういうふうには考えていないよ。つまり、僕はハミルトンとのライバル関係はそれほど意識していないんだ」

「僕は主に自分自身と自分のチームに目を向けているんだ。そうすることで彼らに対して最高のチャンスを得ることができるからね」

「もし僕たちが同じクルマに乗っているんだったら話は違ってくるよ」

「チームメートに勝つことは難しいことじゃない。だけど、ハミルトンと僕は違うクルマに乗っているから、状況は全く異なるんだ」

「同じクルマに乗ってこそ、ドライバーの本当の実力がわかるものだよ」

レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は最近、フェルスタッペンはドライバーとして完全に成熟したとコメントしている。フェルスタッペンもその評価には異論はないようだ。

「だけど、僕は経験も積んできたし、驚くようなことではないよ」

「さまざまな状況に対処しなければならないし、それらすべてを異なる方法で解決しなければならないんだからね」

そう語った23歳のフェルスタッペンはシルバーストンで行われた今季のF1第10戦イギリスGP決勝で起きたハミルトンとのクラッシュに言及しながら次のように付け加えている。

「僕は今年の流れには満足しているよ。シルバーストンを除けばね。あれはフェアではなかったよ」

実際のところ、イギリスGPをハミルトンとのクラッシュによってリタイアしノーポイントで終えたことで、そこから流れが一気にメルセデスに傾いた感があるのは否めない。

続く第11戦ハンガリーGPでもスタート直後にメルセデスのバルテリ・ボッタスが起こした事故に巻き込まれたレッドブル・ホンダはフェルスタッペンがダメージを負ったマシンでなんとか9位に食い込んだものの、チームメートのセルジオ・ペレスはリタイアに終わり、ドライバーランキングもコンストラクターズランキングもメルセデスに逆転を許してしまった。

フェルスタッペンと同じオランダ出身の元レーシングドライバーであるトム・コロネルは、ハンガリーGP予選でメルセデス勢がフロントロウを独占するパフォーマンスを示したこともあり、今後レッドブル・ホンダやフェルスタッペンが流れをまた自分たちに引き寄せることができるかどうかはわからないと『Algemeen Dagblad(アルゲメン・ダグブラッド)』に次のように語っている。

「それに関しては悪い予感がするんだ」

「どうすればマックスがあれほどの不運を抱え、ハミルトンがあれほどの幸運を手にすることができるんだろう? また元のような形に戻ると考えることもできるだろうが、普通はそういうことはない。だから、すごく心配だよ」

「私はハンガリーでメルセデスが最速だとは予想していなかったんだ。あのサーキットではレッドブルが強くて当然だと思っていたからね」

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