アストンマーティンは、ハンガリーGPで2位に入ったセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)の失格処分に対して、上訴を継続することを決定した。
●【修正版:2021年F1第11戦ハンガリーGP】決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
ベッテルは素晴らしい走りを見せて2位でフィニッシュしたものの、FIAはレース後に必要とされている1リットルの燃料サンプルを採取できなかったとして、スチュワードはルールに従い失格という裁定を下した。しかし、直後にアストンマーティンは上訴する意向を示し、手続きを進めるのかどうかを決めるまで96時間の猶予が与えられていた。
そして5日木曜日の夜、アストンマーティンは「重要な新しい証拠を発見」し、クルマに十分な燃料が残っていることをデータが示しているとして、上訴を継続するという声明を発表した。
チームは声明で「ベッテルのアストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワン・チーム AMR21が、規制違反の疑いにより性能面で有利になったという事実はなく、また故意に行われたという事実もない」と述べ、次のように続けている。
「チームのデータでは、レース後にクルマには1.0リットル以上の燃料があったことを示していたため(データによると1.74リットル)、チームは直ちに上訴する権利を留保し、また、FIAスチュワードの決定時には入手できなかった制裁に関連する重要な新証拠を発見したため、控訴手続きと並行して再調査の権利を要求した」
■修正版レース結果
FIA発表の修正版レース結果では、ベッテルは優勝したエステバン・オコン(アルピーヌ)の一段下の2行目に残っているものの、失格の意味を示す「DQ」となっており、3位でフィニッシュしたルイス・ハミルトン(メルセデス)以下が1つずつ順位を上げている。
しかし、注意書きとして、「これは暫定であり、アストンマーティン・コグニザント・フォーミュラワン・チームがスチュワード・ディシジョン59に対して提出した上訴の結果を受けて決定される」と書かれている。
F1ハンガリーGPのスチュワードがどう判断するのか、最終決定までもうしばらく時間が必要になりそうだ。