初のF1シーズン前半を終えたミック・シューマッハ(ハース)が、ここまでの自分のパフォーマンスは「平均点」だと語った。
●【修正版:2021年F1第11戦ハンガリーGP】決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
ハンガロリンクで先週末に行われた今季のF1第11戦ハンガリーGPでは、フリー走行でクラッシュを喫したマシンの修復が間に合わず、ミック・シューマッハは予選に出走することができなかった。さらに、そのクラッシュでギアボックスにもダメージを負ってしまっていた。
小規模予算のハースにとっては、こうしたクラッシュによるコスト増加は非常に痛いことが確かであり、チーム代表のギュンター・シュタイナーはこれまでにもたびたびクラッシュを喫していたミック・シューマッハを批判するコメントを行っていた。
だが、それに噛みついたのが7度F1王座についたミハエル・シューマッハの弟であり、ミック・シューマッハの叔父にあたるラルフ・シューマッハだ。
「私は彼(シュタイナー)がミックに謝罪して欲しいと思っているだけだ」
母国ドイツのテレビ局『Sky Deutschland(スカイ・ドイチュランド)』にそう語ったラルフ・シューマッハは次のように付け加えている。
「事前に彼(ミック)に話をせずにこのようなことを公に語ることなど絶対にあってはならないことだし、ドライバーのマネジメントにおいても何の役にも立たないよ。とりわけ、若者たちにとってはね」
しかし、22歳のミック・シューマッハ自身は自分のボスのコメントを受け入れられないわけではなさそうだ。
母国ドイツの『Bild(ビルト)』紙から、F1初シーズンここまでを自己採点すればどういう点になるのかと質問されたミック・シューマッハは次のように答えた。
「平均的な出来だったと思うよ」
「前半の成り行きに完全には満足していない。だけど、これもルーキーイヤーの一部さ」
「僕の目標は常にベストを尽くすことだけど、まだやるべきことが残されているよ」
だが、22歳のミック・シューマッハにとって、ハンガリーGP決勝で今季のF1タイトルをルイス・ハミルトン(メルセデス)と争っているマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)とホイール・トゥ・ホイールのバトルができたことはうれしかったようだ。
「あれはすごく参考になったよ」
そう語ったミック・シューマッハは次のように付け加えた。
「ああいう戦いに身を置いて、自分のポジションを守るときの感触を得られたのは、僕たちにとってはすごくいいことだった」