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メルセデスのエンジンパワーが増加?ホンダのエンジンパワーが低下?

2021年08月04日(水)18:42 pm

2021年のF1タイトル獲得に向けてメルセデスはさらにエンジンパワーを向上させてきた。

そう考えているのはレッドブルのモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコだ。

全23戦で戦うことが予定されている2021年のF1だが、シーズン序盤こそ現チャンピオンチームであるメルセデスがリードしていたものの、第5戦モナコGPから第9戦オーストリアGPにかけてレッドブル・ホンダが5連勝を達成。

そしてこの間に4勝をあげ、今季の通算勝利数を5に伸ばしたマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がポイントランキングトップに立ち、現チャンピオンのルイス・ハミルトンに大きな差をつけることに成功。特に第7戦フランスGPから第9戦オーストリアGPまではフェルスタッペンが3戦連続でポール・トゥ・ウィンを飾る強さを見せていた。

しかし、第10戦イギリスGPではこうした状況に変化が生じてきた。イギリスでは初めてスプリント予選が試験的に実施されたが、金曜日に行われた通常の形式での予選ではハミルトンがトップグリッドを獲得。明らかにレッドブル・ホンダとのスピード差を縮めてきたメルセデスは第11戦ハンガリーGPでもハミルトンがポールを獲得し、さらにボッタスもフェルスタッペンをかわして2番グリッドを獲得した。

マルコはこうした状況についてドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に次のように語った。

「フランスとオーストリアでは、我々には同じパワーがあった」

「メルセデスはパフォーマンスを高めてきたよ」

だが、メルセデスはこの指摘を否定している。さらに、メルセデスでは逆にホンダのエンジンパワーが5連勝を飾った頃よりも下がっているのだと考えているようだ。

実際のところ、『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』は、F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が、ホンダのエネルギー管理システムの運用方法に関して、水面下で何らかの技術的指示を出したとの噂があり、それがホンダエンジンのパフォーマンス低下という形で現れたのではないかと報じている。

しかし、伝えられるところによれば、レッドブルだけでなくフェラーリもメルセデスのエンジンパワーが向上したと考えているようだ。そして、それはメルセデスがより大きなパワーを生み出すための革新的な冷却方法を発見したことによるものではないかと推測されているようだ。

マルコは、メルセデスがやっていることは最低でも“グレーゾーン”に位置するものだと語り、「この問題に引き続き注目しよう」と付け加えている。

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