レッドブルとそのセカンドチームであるアルファタウリのドライバープログラム責任者として知られるヘルムート・マルコが、自分たちの2022年のドライバーラインアップに「サプライズはないだろう」と語った。
最近の報道によれば、セルジオ・ペレスが少なくとも2022年まではレッドブルに残留することはほぼ確実だろうと考えられている。
しかし、一部にはアルファタウリのピエール・ガスリーが最近非常に印象的なパフォーマンスを示していることから、2022年にはガスリーのレッドブル復帰もあり得るのではないかと考えている者もいるようだ。
だが、マルコはガスリーの活躍を認めながらも、レッドブルへの復帰を正当化するには十分ではないと言い切っている。
「これまで見てきた中では最高のガスリーだということは認めるよ」
『motorsport-total.com』にそう語った78歳のマルコは次のように続けた。
「だが、マックス・フェルスタッペンの隣で走るのは常にリスクを伴うものなんだ。予選でペレスがどれだけ苦労しているかを見ればそれが分かるだろう」
「ガスリーは変わったよ。私は最近グラーツ(レッドブルリンクがあるシュタイアーマルク州の首都)で彼と長いこと話をしたんだ。彼はレッドブル・レーシングにいたときに示していたような振る舞いや反抗を見せることはなかったよ」
だが、『f1-insider.com』から2022年にはガスリーがペレスに代わって再びフェルスタッペンのチームメートになる可能性があるのかと尋ねられたマルコは次のように答えている。
「検討が必要だ。恐らく、我々は夏休みの間にドライバーを決定することになるだろう」
「そして、我々の4人のドライバーを発表することになる」
「多分、サプライズはないと思うよ」
実際のところ、レッドブルとアルファタウリの2022年のドライバーラインアップは今年と全く同じになる可能性が高いと考えられている。
現在ポイントリーダーとなっているフェルスタッペンはすでに2023年までの契約を結んでおり、現時点では2022年にほかのチームへ電撃移籍するようなことは考えられない。
そして、アルファタウリのチーム代表を務めるフランツ・トストは、今年F1デビューを飾った角田裕毅にはもっと時間が必要だと語り、2022年も引き続きアルファタウリで走らせたいと考えていることをほのめかしている。
そして、マルコも現時点では31歳のメキシコ人ドライバーであるペレスの働きに満足しているようだ。
「違いは、ペレスには一貫性があるということだ。彼が予選でうまくやれたときには、(アレクサンダー)アルボンでは得られなかった結果を残している」
そう語ったマルコは次のように付け加えた。
「そして、レースにおいては、前にほかのマシンがいないときには彼はほぼフェルスタッペンと同じレベルだ」
こうしたマルコのコメントからすれば、レッドブルは2022年もフェルスタッペンとペレス、そしてアルファタウリはガスリーと角田というラインアップで臨むことになる可能性が非常に高いと考えてよさそうだ。