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ルイス・ハミルトン「レッドブル・ホンダははるか前方にいる」

2021年07月05日(月)18:23 pm

ルイス・ハミルトン(メルセデス)が、レッドブル・ホンダとの差を縮めていくのは難しいだろうと認めた。

●【最終結果:6人にペナルティ!F1第9戦オーストリアGP】決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数

現チャンピオンであり、今年は通算8回目のF1タイトル獲得という前人未踏の記録達成を目指しているハミルトンだが、先週末にレッドブルリンクで行われた2021年F1第9戦オーストリアGPでは4位に終わってしまった。

一方、ライバルのマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)は完璧なレース運びを見せて今季5勝目を達成。これでフェルスタッペンとハミルトンとのポイント差は32ポイントにまで開いてしまった。

つまり、仮に今後どこかのレースでフェルスタッペンがリタイアしてノーポイントに終わっても、ハミルトンがランキングを逆転することはできないということになる。

メルセデスF1チーム代表のトト・ヴォルフは、「ルイスは悪くないよ」と語り、オーストリアGP決勝ではペースがあがらず、4位でレースを終えて表彰台にも上ることができなかったハミルトンを擁護している。

ヴォルフによれば、ハミルトンは先週末のレースでマシンのフロアにダメージを受けてしまっていたのだという。

しかし、ハミルトンは、いずれにしても現時点では自分たちがレッドブル・ホンダについて行くことができないのは明らかだと次のように語っている。

「僕たちは彼らからものすごく離されてしまっているよ」

「全員で力を合わせることが必要だよ。ここ数戦、彼らは多くの改良パーツを持ち込んでいたけれど、僕たちは何も持ち込んでいなかった」

「シルバーストン(次戦イギリスGP/18日決勝)には新しいパーツを持ち込むからパフォーマンスの改善が見られると思う。だけど、差を縮めるほどの効果は期待できないだろうね」

「彼らは今僕たちよりもはるか前にいるし、それはすぐには変わりそうにないよ」

ヴォルフはこれまで2021年のマシン開発は完全にストップしていると主張していたが、シルバーストンには小さな改良パーツを持ち込むことを認めている。

ヴォルフは、自分たちは2021年のF1タイトル獲得をあきらめたりはしていないと次のように語った。

「マックスが1回リタイアすれば、我々はゲームに戻ることができる」

「そして、新しいパーツだけでなく、セットアップによってもパフォーマンスを発揮できると確信しているよ」

ヴォルフはレッドブル・ホンダに対し、2021年型F1マシンの開発を継続することでF1技術レギュレーションが大幅に変わる2022年型マシンの開発に出遅れるならば、2022年以降は1周あたり2秒も遅くなるだろうとけん制している。

しかし、レッドブル首脳のヘルムート・マルコ(モータースポーツアドバイザー)は、自分たちはスケジュールに則って進めているだけであり、2022年に向けても何の心配はしていないと次のように主張している。

「我々には最高のドライバー、最高のマシン、最高のエンジンがあるんだ」

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