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マックス・フェルスタッペン「もうバーンアウトはやらない」

2021年07月02日(金)18:33 pm

F1統括団体であるFIA(国際自動車連盟)が、レース終了時にコース上でタイヤを空転させて煙を立てる行為(バーンアウト)は今後禁止するとコメントしたことを受け、マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)がダメだと言うのであれば今後はもう行うつもりはないと語った。

先週末にレッドブルリンクで行われた今季のF1第8戦シュタイアーマルクGP決勝を先頭でフィニッシュしたフェルスタッペンは、ピットウォールで自分を出迎えたチームメンバーたちの前でクルマを減速し、バーンアウトをやってみせていた。

だが、FIAのF1レースディレクターを務めるマイケル・マシは、後ろから次々にほかのドライバーたちがフィニッシュラインを駆け抜けてくる状況でそれを行うことは危険だとし、今後は認められないと発言していた。

これを受け、23歳のフェルスタッペンは「次はドーナツ(ターン)をやるよ」とジョークを語った後、次のように続けた。

「もちろん、安全面のことは理解しているよ。だけど、僕はミラーを見て、ずっと(コースの)右端を走っていたし、無理はしなかったんだ」

「だけど、もしそれが許されないのであれば、僕はもうやらないよ」

「あの時は、僕は楽しいだろうし安全だと考えていたんだ。もし彼ら(FIA)が今後こうしたことを見たくないと言うのなら、僕はそれでかまわないよ」

しかし、今年3年ぶりにアルピーヌからF1復帰を果たした2005年と2006年のF1チャンピオンであるフェルナンド・アロンソは、これに関してはFIAは少し頭が固すぎると考えているようだ。

「それはドライバー自身に任せればいいと僕は思うよ。ファンもよろこぶし、それはソーシャルメディアのコメントなどを見れば分かることさ」

そう語った39歳のアロンソは次のように付け加えた。

「僕は、FIAはもっとほかのことに集中するべきだと思うよ」

一方、バーンアウトの件についてはFIAの見解を素直に受け入れたフェルスタッペンだが、どうしても受け入れられないこともあるようだ。それは、F1公式タイヤサプライヤーであるピレリが供給しているF1タイヤのことだ。

第6戦アゼルバイジャンGP決勝でトップを快走していた時に突然左リアタイヤがバーストし、一瞬にして勝利を失ってしまったフェルスタッペンだが、その後のピレリの姿勢に大きな疑問を感じているようだ。

ピレリは、アゼルバイジャンGPでバーストしたフェルスタッペンの左タイヤと、ほとんど同じバースト事故を起こしていたランス・ストロール(アストンマーティン)の左リアタイヤを調査分析した結果、タイヤの構造には問題はなかったと発表。

そればかりか、こうしたバーストが起きたのは、チーム側が何らかの手法で規定の最低空気圧よりも下げて走行していたのではないかという疑いがあると示唆していた。

しかし、ピレリはその後、2日(金)に行われる第9戦オーストリアGPの金曜フリー走行において改良を加えた新しいタイヤのテストを行うことにしている。

「もし何もまずいことがなかったのであれば、どうして彼らは何かを変える必要があるんだい?」

母国オランダの『De Telegraaf(テレグラーフ)』紙にそう語ったフェルスタッペンは次のように付け加えている。

「僕が正しいとは限らないとしても、何かが間違っていたのは明らかだよ」

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