F1第8戦シュタイアーマルクGP(レッドブル・リンク)決勝レースで、角田裕毅(アルファタウリ・ホンダ)が10位入賞を果たした。2戦ぶり、今シーズン3回目の入賞だ。
●【F1第8戦シュタイアーマルクGP】決勝レースのタイム差、周回数、ピット回数
■予選後に3グリッド降格ペナルティ
角田裕毅は、これまでの課題だった予選での“焦り”を克服し、予選で自己最高タイとなる8番手に入った。しかし、角田は自身のアタックを終えてレーシングラインでスロー走行中、チームはバルテリ・ボッタス(メルセデス)がアタックに入ったことは伝えたものの、ボッタスが近づいていることをチームが知らせなかったため、角田は急接近してくるボッタスに気がつくのが遅れてしまい、結果的にアタック中のボッタスの進路を妨害する形となったしまった。
角田は「イン側に逃げたら大事故になっていたと思うからラインを変えずに真っ直ぐ逃げた。そんなにロスタイムになっていないはず」と見解を述べていたが、ボッタスは「Q3の1回目の走行で角田に引っかかってしまい、コンマ2秒ほどロスしてしまった」と述べていた。
スチュワードは「ドライバーは他車を不必要に妨害しないよう注意する責任がある。チームはドライバーに知らせるべきだったが、コミュニケーションの欠如は言い訳にはならない」と判断し、ペナルティを科した。
■11番グリッドからスタート
角田は11番グリッドからスタートし、激しい中団争いの中での走行となったが、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)やフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)の元チャンピオン相手に粘り強く戦い、アロンソの真後ろの10位でフィニッシュした。
アルファタウリ・ホンダとしては、ピエール・ガスリー(アルファタウリ・ホンダ)が1周目にシャルル・ルクレール(フェラーリ)との接触でパンクしてしまいリタイアしてしまったが、角田がレッドブルの地元で貴重な1ポイントを持ち帰った。