レッドブルが2022年もマックス・フェルスタッペンとセルジオ・ペレスのコンビで戦うことになる可能性が高まっていると伝えられているが、そのレッドブルと今年のF1タイトル争いを繰り広げているメルセデスの来季のドライバーラインアップ関しては、もうしばらく不透明な状況が続くことになるかもしれない。
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F1関係者の中には、バルテリ・ボッタスが今季限りでメルセデスのシートを失い、2022年にはメルセデスの契約下にあるジョージ・ラッセル(ウィリアムズ)がその後任の座を射止めることになると考えている者が多いようだ。
■ラッセル「来年もF1にいる。いい気分だよ」
第8戦シュタイアーマルクGP(27日決勝)の舞台であるレッドブルリンクでそうしたうわさについて質問を受けたラッセルは、メルセデスとの契約問題について明確に答えることはなかったものの、「来年も僕がF1にいるのは間違いないよ」と語り、次のように付け加えた。
「だから、それはいい気分だよ」
ラッセルがウィリアムズと結んでいる契約は今年までとなっているが、ラッセルがいい気分で2022年シーズンを迎えられると語ったのはメルセデスとの交渉がうまく進んでいることを示唆するものなのかもしれない。
■ボッタス、チームとの関係は問題ない
一方、ボッタスに関しては前戦フランスGP決勝において無線でメルセデスの戦略に怒りをぶつけるという一幕があったが、チームを率いるトト・ヴォルフ(チーム代表)は、その感情表現は実際のところ「素晴らしい」ものだと擁護している。
そのことについて尋ねられたフィンランド出身ドライバーであるボッタスは次のように答えた。
「彼が気に入ってくれたのはうれしいけれど、そのときの僕は明らかに不満だったよ」
「でも、それもレースの一部なんだ。非常にエモーショナルなものだし、コーヒーパーティーではなくトップスポーツなんだからね。いろんな感情がからむものさ。たとえフィンランド人でもね」
ボッタスは、最近はチームとの間に軋轢が生じているのではないかといううわさに関しては「全くの間違いだ」と主張している。
■ハミルトン「変える必要はない」
また、昨年ミハエル・シューマッハに並ぶ通算7回目のF1タイトル獲得を達成したルイス・ハミルトンは、すでにヴォルフとの間で2022年に向けた契約交渉が開始されていると認め、次のように語った。
「そのことについて話せることはあまりないんだけど、うまく進んでいるよ。僕たちは前回よりもっと早くやりたいと思っているんだ。でも、かなりリラックスしているよ」
「これまではシーズン中に交渉するのは気が散ると言ってきた。でも、争点もないし、トトとのコミュニケーションはいつもすごくうまくいっているよ」
だが、ハミルトンは2022年もボッタスがチームメートであり続けることを望んでいるようだ。
「バルテリと僕はどちらにも浮き沈みがあった。だけど、彼は素晴らしいチームメートだし、必ずしもそういった状況を変える必要はないと思うよ」
そう語ったハミルトンは、2022年には23歳の若いラッセルがチームメートになるのではないかという見方があることについて尋ねられると次のように答えている。
「現時点では彼は僕のチームメートじゃないから、僕にはそのことについて何も言う必要はないよ」