アルファロメオは今週末にレッドブルリンクで開催される今季のF1第8戦シュタイアーマルクGP(27日決勝)において、1910年の設立以来111年目を迎えることを記念した特別なカラーリングをマシンに施している。
だがその一方で、アルファロメオとスイスに本拠を置くザウバーが結んでいる契約は今年いっぱいで満期を迎えることになっており、2022年もその契約が延長されるかどうかはまだ不透明な状況となっている。
フェラーリとの関係の深いイタリアの名門自動車会社であるアルファロメオは2018年にザウバーのタイトルスポンサーとなり、その年はアルファロメオ・ザウバーとしてエントリーしていた。しかし、翌2019年以降はアルファロメオがザウバーF1チームの命名権を買い取り、アルファロメオというチーム名で戦ってきている。
スイスの『Blick(ブリック)』紙は現在の状況を次のように報じている。
「アルファロメオはどうやら2022年も(ザウバーとの関係を)継続するかどうかをまだ決めていないようだ」
「チーム代表のフレデリック・バスールも月単位で雇用されているだけであり、やはり将来のことを検討している」
「3シーズンを終え、来年にはドライバーの変更も計画されている」
現在アルファロメオのドライバーを務めているのは41歳の現役最年長F1ドライバーであるキミ・ライコネンと、フェラーリのアカデミー出身者であるアントニオ・ジョビナッツィだが、いずれも2022年以降の契約は手にしていないと考えられている。
今後のことについて質問を受けたフランス出身の53歳となるバスールは次のように答えた。
「私の契約のことは心配しないでくれたまえ」
「私はザウバーで働いているし、うまくいっているよ」
「アルファロメオに関しては、現在はまだ話し合いを続けているところだが、前進はあるし、今後数週間のうちに何らかの決着が見られるだろうと期待しているよ」
そう語ったバスールは笑いながら次のように付け加えた。
「これは先週答えたことと同じだけどね」