アストンマーティンでは今後5年以内にF1タイトルを獲得するという目標を掲げているようだ。
「もし我々が3年から4年のうちにF1タイトルを狙えるようになれば、それは上首尾だと言えるだろう」
アストンマーティンのチーム代表を務めるオットマー・サフナウアーは、ドイツのテレビ局『RTL』にそう述べると次のように付け加えた。
「私としては、5年以内にタイトルを獲得することが我々にとっての成功だと思っている」
現時点での状況を考えれば、その目標はかなり野心的であり、達成出来る可能性は小さいと考える者が多いかも知れない。だが、かつてはフォース・インディアと呼ばれていたチームをカナダの大富豪であるローレンス・ストロールが買収して以降、チームが大きな発展を続けているのも事実だ。
サフナウアーは、イギリスのシルバーストンに本拠を構えるアストンマーティンは将来に向けて順調な歩みを続けていると考えている。
「近年F1選手権を何度も連続して獲得しているチーム(メルセデス)だって、ブラウンを買収してから4年かかったんだ」
「そして、私の記憶では、ジャガーを買収した後のレッドブルも同じような期間、3年か4年を要していた」
だが、現状では2021年シーズン開幕前にアストンマーティンが掲げていた選手権3位という目標を達成するのは非常に難しい状況にあるのも事実だ。
現在アストンマーティンは37ポイントでコンストラクターズランキング6番手に位置しているが、ランキング3番手にいるフェラーリはすでに94ポイント、同4番手のマクラーレンも92ポイントを稼いでおり、まだ残りレースは多いとは言え、この差を逆転するのはかなり困難だろう。
「中団グループで懸命に戦って、どれだけ高いところまで行けるか見ていくよ」
そう語ったサフナウアーは次のように付け加えた。
「今年が終わるときにはトップハーフ(10チーム中5位以内)に入っていたいと思っているよ」