先週末にバクーで開催された今季のF1第6戦アゼルバイジャンGPで優勝を飾ったセルジオ・ペレス(レッドブル・ホンダ)が2022年の契約を勝ち取る見込みが強くなったようだ。
ドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』から、ペレスは2022年もマックス・フェルスタッペンのチームメートとなるにふさわしい活躍をしているかと尋ねられたレッドブル首脳のヘルムート・マルコは次のように答えた。
「イエスだね」
「彼はとてもうまくチームに溶け込んでいるよ。彼は非常に優秀なチームプレイヤーだ」
マルコはこれまで、ペレスにもっと早くレッドブル・ホンダF1マシンに慣れるようプレッシャーをかけていたが、実際のところ、31歳のペレスはバクーの週末を通して速さを見せていた。
「彼は常に前にいた。だが、すでにモナコ(第5戦)でもそうだった」
レッドブルとセカンドチームのアルファタウリのドライバープログラム責任者であるマルコはそう語ると次のように続けた。
「彼は前にクルマがいなくなるとすぐにフェルスタッペンと同じかそれ以上速いラップタイムを刻んで見せていた」
「それによってオーバーカットが可能となったんだ」
ダニエル・リカルド(現マクラーレン)がチームを去って以来、レッドブルは信頼性が高く、常にポイント獲得が期待できるセカンドドライバーが不在の状態が続いていた。
しかし、ここへきてペレスが本来の力を発揮し始めてきたことによりレッドブルが今季のタイトルを獲得する可能性が大きく膨らんできたと言えるだろう。
そして、もし今季フェルスタッペンとレッドブルがタイトルを手にすることができれば、レッドブルとしてもペレスをラインアップからはずす理由はなくなるだろう。