マクラーレンは、バクーで開催される次戦F1第6戦アゼルバイジャンGP(6月6日決勝)ではここまで不振が続いているダニエル・リカルドのために新しいシャシーを用意することになるようだ。
今年ルノーからマクラーレンに移籍したオーストラリア出身のリカルドだが、ここまでのところまだマクラーレンの2021年型F1マシンにうまく適応できておらず、チームメートのランド・ノリスに差をつけられるレースが多くなっている。
そして、レッドブル在籍時の2018年にポール・トゥ・ウィンを飾ったモナコでもリカルドの不振は続き、予選ではノリスのタイムに1秒近く後れをとり、レースでは周回遅れにされてしまった。
リカルドの不振についてドイツのテレビ局『RTL』から質問を受けたアンドレアス・ザイドル(マクラーレン/チーム代表)は次のように答えている。
「これに関しては平静を保つ必要がある。彼も、そして我々もね」
「彼が適応し続けられるように、我々は分析と学習を続けていく必要がある」
「ポテンシャルはあるし、進歩もしている。だからこの週末(モナコ)のことは忘れて、バクーに向けて取り組み続けることが大切なんだ」
最近のうわさでは、マクラーレンはアゼルバイジャンGPからリカルドに新しいシャシーを用意することになると言われている。リカルドはこの件に関して、「チームがすべてをチェックしてくれるはずだよ」と語っている。
ザイドルがドイツの『Auto Motor und Sport(アウト・モートア・ウント・シュポルト)』に語ったところによれば、ここまでリカルドが苦戦を強いられているのは、そのドライビングスタイルがうまくマシンに合っておらず、マシンの持つ力をすべて引き出すことができていないためだという。
「ランドは何ができるのかを示して見せている」
そう語ったザイドルは次のように続けた。
「今後、ダニエルがどのようにドライビングスタイルを変えていくかを見極める必要があるし、それと同時に彼がパフォーマンスを犠牲にすることなくどのようにクルマに適応していくことができるかに注目していくことになる」
「目指すのは、彼があまり考えることなく、もっと自然に運転できるようにすることだ」