F1は、モナコGPの伝説的なレイアウトに修正を加えることができるかどうかを検討することになるようだ。
先週末に行われたモナコGPでは予想外の不振に見舞われたルイス・ハミルトン(メルセデス)だが、レース週末を迎える前にテレビで観戦しているファンはモンテカルロ市街地サーキットでのレースを「楽しめない」と語り、次のように付け加えていた。
「それは何年も前から続いているし、僕はそれを変える必要があると思っている」
実際のところ、コース幅が狭く、曲がりくねったモンテカルロ市街地コースではオーバーテイクはほぼ不可能に近く、アクシデントもしくはピット戦略で順位が入れ替わることがあるだけだ。
こうした中、F1モータースポーツ担当マネジングディレクターのロス・ブラウンは、モナコの狭くて曲がりくねったレイアウトを修正してレースをよりエキサイティングなものにするのは難しいものの、今後それに挑戦するつもりだとしている。
「モナコだし、ざっと目を通した限りでは明らかな手段はない。だが、我々はこれからも取り組み続けるつもりだ」
そう語ったブラウンだが、強制的にピットストップを行わせたり、コース上に特別な「オーバーテイクエリア」を設けたりするような人為的な手段をとることは考えていないとも主張している。
「そういう類いのことはするべきではないと思っている」
「だが、間違いなくサーキットは検討するよ。誰かが施そうとしたのは初めてのことではないだろうが、これまで誰も何もできなかった」
そう語った66歳のブラウンは次のように付け加えた。
「しかし、今の我々にはツールがある。例えばシミュレーションツールなどがね。そして、何かできることはないか我々のメンバーたちが必ず調べてくれるよ」