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「責任は全てルクレールにある」とジャック・ビルヌーブ

2021年05月25日(火)18:48 pm

1997年のF1チャンピオンであるジャック・ビルヌーブが、ポールポジションをとったもののメカニカルトラブルによって今年のF1モナコGP決勝をスタートすることができなかったシャルル・ルクレール(フェラーリ)にできることは「自分を責めること」だけだと語った。

先週末に行われたモナコGPの予選Q3で暫定ポールタイムをマークしたルクレールはQ3最後のアタックに臨んでいたときにクラッシュ。これでセッションは赤旗中断となり、ここでルクレールのポールポジション獲得が確定した。

ほかのドライバーたちの最後のアタックチャンスを奪って自分のポールポジションを確定させたことになるため、F1関係者やファンの中にはルクレールが意図的にクラッシュしたのではないかとの疑いを抱いた者もいたかもしれない。

しかし、統括団体であるFIA(国際自動車連盟)のF1レースディレクターを務めるマイケル・マシは、ルクレールが意図的にクラッシュしたとは考えられないと次のように語った。

「どんな状況であっても、自分のマシンにあれほど大きなダメージを与えるようなことをするドライバーは誰もいないよ」

しかし、決勝のグリッドにつくためにレコノサンスラップに入ったところでルクレールのマシンにトラブルが発生し、レースをスタートすることもできないという結果に終わったことから、ダメージを負った可能性があったギアボックスを交換しなかったフェラーリの判断を疑問視する声も多かった。

ポールシッターのルクレールが不在となったことから、2番グリッドからスタートして終始レースを支配したマックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)のボスであるヘルムート・マルコも、フェラーリが判断を間違っていたのではないかと示唆するように次のように語った。

「我々のクルマなら壊れていただろうと言えるよ」

イタリアの『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は、この件の責任は誰に問えばいいのだろうかと次のように報じている。

「我々は、SF21(ルクレールのフェラーリ2021年型マシン)には問題はないと考えたフェラーリのメンバーたちを非難できるだろうか?」

フェラーリによれば、ルクレールをスタート不能にしたトラブルはギアボックスそのものではなく、ドライブシャフトのハブに入った亀裂だったという。

「クルマがピットを離れてすぐに壊れることもあると分かっていても、誰も何かをしようとはしないものだ」

そう続けた『La Gazzetta dello Sport(ガゼッタ・デロ・スポルト)』は次のように付け加えている。

「しかし、ギアボックスをセーブするために、ほかのことには何も気を配らなかったというようなことがありえるだろうか?」

だが、ウィリアムズ最後のF1チャンピオンであるビルヌーブは、ああいう結末に至った責任はチームではなくルクレールにあると主張している。

「彼にできるのは自分自身を責めることだけだよ」

ベルギーのテレビ局『RTBF』にそう語った50歳のビルヌーブは次のように付け加えた。

「彼が壁にぶつかったんだ。だから、彼のことを気の毒に思うことなどできないよ」

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