F1モナコGP決勝レースでポールポジションからスタートする予定だった地元出身のシャルル・ルクレール(フェラーリ)だったが、スタート30分前になってスタートできないことが分かった。
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レース前日と当日午前中にチェックした際はギアボックスは「問題なし」と発表していたが、レコノサンス・ラップで走っていたルクレールは「ノー、ノー、ノー、ギアボックスに問題があるみたいだ」と頭を抱える仕草を見せていた。
そしてピットに戻ってガレージでチェックすると、問題は「左のドライブシャフト」に出てしまっていたのだ。リヤセクションは一体となっているにもかかわらず、ドライブシャフトまでチェックしなかったのは明らかなフェラーリの落ち度だ。
結局、ピットレーンクローズとなる30秒前に流された無線で、フェラーリはFIAに対して「問題があってグリッドに並べない。ピットでマシンを修復するからチェックするスタッフを派遣してくれないか」と報告した。
マッティア・ビノット代表は前日、「ギャンブルはしない」と発言していたものの、チェックが甘かった。これが勝ち方を忘れてしまったチームの姿だろう。
フェラーリは「左のドライブシャフトに問題があり、レーススタートまでに修正できないため、チャールズ(ルクレール)はレースをスタートできません」と発表した。
そしてルクレールは公式Twitterで「ハートブレイキング(つらいよ)」と短いコメントを出している。
Heartbreaking pic.twitter.com/8Mk5FtJKXy
— Charles Leclerc (@Charles_Leclerc) May 23, 2021